59 ページ13
K「じゃあ今日はここまでで。もうすぐ完成が見えてくるころだからさらに気を引き締めて最後まで頑張ろうな」
「「おつかれさまでした〜」」
打ち合わせを終えると、藤ヶ谷が寄ってきて小声で話そうとするから、耳を寄せた。
F「北山、今日うちにこない？」
K「えっ…」
F「せっかく思いが通じた日だから一緒にいたいなと思って」
K「っ……う、ん。行きたい…な」
2・S「むふふ…」
ニヤニヤする二人の視線を感じて、お前らも早く帰れよと促す。
二人はそのあともキャッキャしながら帰っていった。仲良しなのはいいことだ、うん。
自分のデスクに戻り、荷物をまとめて藤ヶ谷の元へ戻る。
F「じゃあ、いこうか」
電車に乗って藤ヶ谷の最寄り駅で降りると、暗い道を並んで歩く。
いつも通り他愛もない話をしていたとき、ふと会話が止まる。
K「…」
F「…」
K「…あのさ、わっ」
沈黙の気まずさに耐えきれず何か話題を出さねばと考えていると、急に藤ヶ谷のあたたかい手に俺の手が包まれた。
F「っ…」
藤ヶ谷を見ると、一瞬目があったと思ったら耳まで赤くして目を逸らされる。
そうやって照れる藤ヶ谷がなんだかおかしくて、俺もやさしく手を握り返した。
K「恋人みたいだね」
F「…恋人じゃん」
K「ふふっ、そうだね」
お互いに照れながらも顔を見合わせて笑い合う。
K「手、つなぐの初めてだね」
F「俺ら、いろんな段階をすっとばしてたからね。1から恋人になっていこう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さなえ(プロフ) - 幼馴染で初めては全部お互い♡それだけで幸せでした。俺でイイじゃん。がたまらんかったです♡甘いお話ご馳走さまでした！ (7月5日 17時) (
レス) @page18 id: 10b5e7b25c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかつき。 | 作成日時：2022年10月28日 20時
