妹を紹介します#4 (ページ9)

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私を車に乗せると、
冷たいオレンジジュースを持って来てくれたギョンちゃん。

『はい、これどうぞ。』

「ごめんね。ありがとう。助かったよ。」

『ギョンちゃんにしては珍しいね。忘れ物なんて。疲れてるにかなぁ…』

「僕自身はそんな自覚はないけど。」

『今日も帰り遅いの？』

「うん、家に着くの多分夜中になると思う。」

『そっかぁ…』

睡眠時間ほとんどないのに、
日中は暑くて余計に体力消耗しているのだろう。
夜食は食べないだろうから、
スムージーと、
朝食べられるように何か栄養のあるもの作っておこうかな。

スタッフ「ギョンスさんすみません。」

ギョンちゃんの休憩時間も終わり、
スタッフさんが呼びに来た。

『じゃあ、私は帰るね。ギョンちゃんお仕事頑張って。』

「え？帰るの？Aの好きな女優さんいるのに？」

『だって、迷惑かけるでしょ？』

「静かにしてるでしょ？」

『うん。』

「じゃあ、大丈夫。折角来たんだからちょっと見ていきなよ。初めてでしょ？僕の仕事場に来たの。」

僕もAに仕事してるの見て欲しいし。
ってギョンちゃんが言ってくれたから、
お言葉に甘えて少しお邪魔することにした。

ギョンちゃんがファンの方々に頂いた椅子に座り、ギョンちゃんの勇姿を見守る。
こんな日が来るなんて思ってもいなかった。

俳優姿のギョンちゃんは、
私の知らないドギョンスで、
なんかちょっと寂しいかもしれない…

「あなたがギョンスの妹さん？」

気持ちしんみりしながら見ていたら、
後ろから声を掛けられた。
まさかそんなことあるだなんて想像もしていなくて、ビクッと身体を震わせた。

「あ、ごめんなさい。いきなり驚きましたよね。私◯◯◯と言います。」

わぁ！
私の憧れの女優さんだ！！