妹を紹介します#4 (ページ50)

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うるさい。

さっきから大きな奴らが、
朝から元気に騒いでいる。
いつもなら眠たそうに静かなくせに…

CY「ねぇ！！！昨日の！！動画とかないの！？」

SE「昨日のじゃなくても良いよ！ヌナが歌ってるの！！！」

「……ない。」

CY, SE「「ウソだ！！！」」

うん、ウソです。
真っ赤なウソです。

何ならフォルダとかあります。
ふざけて撮ったやつとか、
多分Aの携帯にあると思う。

けど、それはお前たちに見せるためのものではない。

BK「あいつら何騒いでるの？」

「あぁ…昨日さ…」

BK「あぁ…それは俺も気になるかも。歌声とか似てるの？」

騒がしいやつらは放って置いて、
意外と静かなベクの側に移動した僕。
何となく、
本当にちょっとした出来心で、
Aと歌ってる時の動画を見せた。

何だか少しだけ、
自慢したくなった。

僕の妹、
可愛いし、意外と歌も上手でしょ？

って。

BK「へぇ…さすがギョンスの妹だな。歌手になりたいとかなかったの？」

「僕が知る限りではないかな。人前に出るの苦手だったし。」

BK「人見知りなのは一緒なんだな。笑」

「まぁね。基本、僕たちは2人で1人だったし、ずっと一緒にいたからね。」

BK「でもちょっと勿体無いな。Aちゃん綺麗に歌うから。」

「良いんだよ。こうやって仲良い人との間だけで歌うだけで。テレビに出て、変なやつに目を付けられても困る。」

BK「あははは。さすがギョンス！Aちゃん溺愛してんだな。」

当たり前だ。
僕の片割れでもあるし、
僕たち家族のお姫様みたいなものなんだから。

でも、
Aがそういうお仕事をしたいって言うんだったら、僕はきっと全力で応援すると思う。

Aが僕にしてくれたように…

JD「はぁ…ギョンス酷いよ。うるさい2人を俺に押し付けて…」

「ありがとう。」

JD「…どういたしまして。まだ仕事前なのに、もう疲れた…」

LY「ジョンデ、治癒治癒～」

JD「うん…ありがとう、イーシンヒョン…」

さぁ、僕も頑張ろう。