妹を紹介します#4 (ページ45)

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昔から、
どうしてもあれだけはダメなんだ。

僕自身もだけど、
Aも愛嬌を普段からする方ではない。
だからこう言う愛嬌を見せられると、
僕たちド兄弟は2人して弱い。

どんなに怒っていても、
この悩ましげな表情と、
弱々しい声色を目の当たりにすると、
どうしても"NO"って言えなくなる。

「仕方ない。でも、僕から離れないこと。良いね？」

結局僕は、今日も許してしまうんだ。

いやでも、
Aがここに行きたがっていたのは事実だし、僕だって気にはなっていた。

それに、
今度はいつこうやってAやメンバーたちと一緒に、気兼ねなく遊べるかも分からないしね。

『うわぁー。すごく綺麗！』

「うん、そうだね。」

普段は男女別に分かれていると言うこの露天風呂だけど、今日だけは水着着用で混浴風呂になっている。

入り口で別れた後、
すぐにまた一緒になる。

プールが、
温かいお湯に変わった以外は何も変わらない。

「今日は楽しかった？」

『うん、とっても！久しぶりにギョンちゃんとたくさん遊べたし、テレビで見てた芸能人も間近で会えたし。誘ってくれてありがとう。』

「僕もありがとう。こうやってまた一緒に遊べてよかったよ。」

SE「ヌナ、写真撮りましょ。記念写真！」

『うん、良いよ。』

SE「ヒョン、お願いします。」

写真くらいは許してやろう。
せっかくの楽しい時間だし、
セフナにも良い思い出が必要だろう。

僕が撮ってあげたのと、
セフナが自分で自撮りしたAとの写真は、いったい何枚あるのだろうか…

ちょっと撮りすぎじゃない？
てか、近い。
それは近いぞ、セフナ。

その後他のメンバーも次々とそれぞれ写真を撮り続ける。

今日はみんなにとって本当に素敵な1日になったんじゃないかな。

Aの笑顔もたくさん見られたし、
本当に楽しい1日だった。