妹を紹介します#4 (ページ36)

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Aと一緒に挨拶回りに行った。

先輩達にもAの存在をひた隠しにしていたから、紹介も兼ねて一緒に行くことにした。

のは良いけど、
どこに言ってもあれこれといろんな質問が飛んでくる。

当然それに答えるのは僕。
Aは、
「はい」か「そうですね。」くらいしか答えてない気がする。

XI「Aちゃん大丈夫？」

「もう少しだから。」

『ううん、大丈夫。次は誰のところ？』

緊張でちょっと気疲れしたかな？
でも挨拶するのは大事だから、
もう少し頑張ろうね。

XI「どこへ行っても可愛がられるんだね、ド兄妹は。」

「ありがたいことだね。」

『ギョンちゃんがみんなに愛されてて、私も誇らしいよ。』

そう言ってニッコリ笑うA。
いつもの癖でついつい頭を撫でる。

幼い頃、
スンスヒョンがよくこうやって僕たちの頭を撫でてて、その度にAが嬉しそうな表情していた。
幼いながらにその姿が見たくて、
僕もヒョンと同じようするようになった。

この時からだと思う。

僕たち兄弟が、
妹であるAを過保護になったの。

SE「良いなぁ…俺もそれやりたいなぁ…」

XI「すれば良いじゃん。こうやって。」

ミンソギヒョンが慣れた様子でAの頭を撫でる。
実際の妹さんにもしているのか、
それとも僕も知らないところでこういう事をよくAにしているのか、本当にさらっと撫でた。
Aも特に気にしていないようだし、後者かな。

SE「うぅ…ズルイ。ヒョン達ばっかり！！」

XI「何だよ。お前がしないだけだろ。」

まぁ、僕的にはどっちにも触らせたくはないですけどね。

『ギョンちゃん、喉乾いた。』

SE「俺が買って来ます！」

『え、それは申し訳ないから良いよ。』

「僕には良いのかよ…」

『えへへ…』

「っで。ジュース？コーヒー？紅茶？」

『うーん。どうしようかな…』

普段なら紅茶選ぶだろうけど、
せっかく遊びに来たからって悩んでいるんだろうな。
どうせ結局、
いつもよく分からない名前のついた飲み物選ぶから、僕は無難なの選んでおこう。
Aの選んだのが美味しくなかったら、
分けられるし。