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「はぁ…」
嫌な予感は残念ながら的中。
家のあちこちから悲鳴の様なよく分からない声が聞こえてくる。
「何これ！！！！」
「マジで可愛い！」
「おい。そのでっかい煩い奴。こっちに来い。」
CY「…はい。」
チャニョルを連れ、
部屋に戻るとAが不思議そうに見ていた。
「A。ここにいても良いけど、ブラックギョンちゃん見たい？」
CY「！！ギョンスが自分でギョンちゃんって！！……いえ、何でもありません。」
『チャニョル、また何かしたの？あまりギョンちゃんを怒らせないでよ。血圧上がっちゃう。』
ブラックギョンちゃんは怖いから、
リビングに行きます、
と部屋を出て行ったのを確認し、
チャニョルを見下ろす。
何で見下ろせるかって？
それは、
僕は椅子に座って、
チャニョルが床に正座しているから。
「とりあえずお前の言い分を聞く。説明して。」
CY「可愛かったから。すっごく可愛かったから…でも動画はダメだって思って、キャプチャーだけにしたの偉いでしょ？」
こいつはさっき隠し撮りした僕たちの様子を、SNSに変なタグを付けてアップしたんだ。
#ド兄妹#双子#超可愛い#俺の癒し#ギョンスヤ#俺にもよしよしして
何このタグ。
Aをフォローして、
後は適当に情報収集の為だけに、
一応登録していた僕のアカウント。
メンバーや親しい人の通知が来る様に設定していたら、今目の前に正座している奴の通知が届いて絶句。
あれは、
タグがなければ完全にアウトな画だ。
ベッドに座って、
僕が女性の頭を撫でているんだから。
いや、
そうじゃなくてもアウトだ。
僕のイメージと違うんだから。
自他共に認めるシスコンだけど、
これとそれとは別問題だ。
「消せって言わなかったけ？」
CY「…言いました。」
「それを消さないのはまだしも、許可なしにネットに載せるってどういう事かな？」
CY「兄妹の仲睦まじい姿を…」
「Aは一般人です。公表したからと言っても、一般人である事には変わらないんです。分かってます？」
CY「でも顔は写って…いえ。すみませんでした。俺の考えが浅はかでした。以後気をつけます。」
「Aに何かあったら…覚悟しててね。」
CY「(怖い怖い！)」
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作者名：ぽむ | 作成日時：2016年11月13日 13時
