24car. ページ25
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「逃げろ…？」
お父様は確かに私に向けてそう言ったらしい。
しかし、ただ逃げろと言われても何から逃げればいいのか、何に気をつければいいのかもわからない。ただ一つ言えることは、私達一族が何者かに恨まれているということだ。
お父様だけを恨んでいるのなら私にまで危害を与える必要はない。
念のために忠告したということも考えられるが、死に際に残すくらいだ、お父様は私が次に狙われることに確信をもっていた可能性の方が高い。
…いや、狙われているのは私の持つ宝石かもしれない。
怪盗キッドの他にも狙うものがいるだなんて。
考え込んでいると、目暮さんがごほん、と咳払いをした。
「とにかく、Aさんは細心の注意を払うようにしてください。我々警察も犯人を捕えるべく警備を強化して対応していきますので」
「わかりました」
それだけ言うと、目暮さんは部屋から出ていってしまった。
コナンくんはそれにはついていかず、この部屋に残った。
「ねえ、コナンくん。犯人は何を狙っていると思う？」
「わからない…でも殺人をしたのは怪盗キッドではないよ」
「うん、私もそう思う。怪盗に言うことではないけど、彼はそんなことする人ではないもの」
私の言葉にコナンくんは静かに頷いた。
多分、警察は一連の事件の犯人は怪盗キッドだと思っているようだ。
そうではないことに気づいているのは、きっと私とコナンくんの二人だけ。
このままでは彼が捕まってしまう。
「Aさんのお父さんが何に対して逃げろって言ったのかはわからないけど…、どちらにせよ気をつけてね」
「うん…ありがとう」
「僕はおじさんたちと調べてくるよ」
そう言うと、コナンくんは扉の方を向いてしまう。
私はとっさに引き止めてしまった。
「待って。コナンくん…あなたは何者なの？」
そうだ、思えば最初会った時から違和感を感じていた。
小学一年生とはとてもじゃないけど思えないほど異様な雰囲気を纏っている。
キッドを探している時や、停電した時、私が意識をとばした時、さっきだってそうだ。
いつだってこの子は最前にいた。
どう考えても普通の小学生ではない。
中身だけ入れ替わってます、と言われた方がまだ現実味がある。
私の質問にコナンくんはバツが悪そうに頭をかく。
しかし私には隠し通せないと思ったのか、誰にも言わないという約束だけさせられた。
「＿＿＿＿＿工藤新一、探偵さ」
そう名乗ると、不敵に笑って出ていってしまった。
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天桜＊(プロフ) - Tiinaさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！！投票1回までなのが切ない……！！頑張ります！ (2019年6月11日 20時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
Tiina(プロフ) - どうしよう、投票しようとしたら既にしてあった。私こういうのもだいっすき！頑張ってください！楽しみにしてますね！ (2019年6月11日 20時) (レス) id: f759a37db1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます！中々更新が出来ないのですが、期待に応えられるように頑張ります！！ (2019年6月10日 18時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - おもしろいです！これからも頑張ってくださいね！ (2019年6月10日 16時) (レス) id: 0606bdde72 (このIDを非表示/違反報告)
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