10car. ページ11
パーティーの準備は着々と進められ、遂に当日を迎えた。
ばあやに、パーティー用のドレスを着せて貰った。
あの真紅のドレスではなく、淡いピンク色で仕立てられたミモレ丈のドレスである。
髪も丁寧に結われ、綺麗にお化粧もした。
今まで浮いたように感じていたそれらが、今となっては相応しく見える。
あぁ、大人になったんだな、とどこか
「さぁお嬢様、参りましょう。お客様をお出迎えしなければなりません」
「そうね、ありがとうばあや」
フフ、と笑みを浮かべるとばあやも嬉しそうに微笑んだ。
*
「はぁ〜〜っ！此処が茅ヶ崎財閥の御殿っスかあ〜！でっけぇなあ！」
「ちょっとお父さん！！恥ずかしいからやめてよ〜」
下に降りれば、毛利さん達がちょうど来たところだった。キョロキョロと物珍しそうに見回す毛利さんを見て、クスクスと笑ってしまった。
「あ！Aさん！」
「ようこそいらっしゃいました！パーティーの開演まではまだ時間がありますので、お好きにご覧下さい」
毛利さんは、はい〜と微笑むとビールサーバーを置いている庭園の方へ歩いて行った。
残された蘭ちゃんとコナンくんは、呆れた顔でため息ついている。
蘭ちゃんは申し訳なさそうに私の方へ歩み寄り、軽く頭を下げた。
「すみません、せっかく呼んで頂いたのに…」
「いいのよ、全然！それより似合ってるね蘭ちゃん！そのド・レ・ス♡」
長い髪の毛を今日はひとつに結っている。
そして紺色のシフォンドレスを身に纏っていた。
「……誰か見せたい人でもいるの？」
「〜〜っ！」
耳元でそっと問えば、ぶわりと顔を赤く染めた。
そうかぁ…好きな人か、はたまた恋人か。いいなぁ学生、青春してるなぁ。
「今日ここには来ないので、意味ないんですけど…いつか見せれたらいいなって思って…」
「ふふ、そっか。とっても似合ってるもの！見せれるといいね！」
照れながらもはにかみ、そう語った蘭ちゃんは女の子の顔をしていた。
後ろのコナンくんは何故か静かに頬を染めている。
( もう見せてもらってるっつーの… )
そんなコナンくんの心の囁きは知らない。
「コナンくんもそれ、すっごく似合ってるね！」
「えっ、ほんと？ありがとう！僕のこれ蘭姉ちゃんが選んでくれたんだ〜」
私が声をかけると、びっくりしたように肩を跳ね上げた。
ジャケットにきちんとネクタイまで締めて、かっこよく決まっている。
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天桜＊(プロフ) - Tiinaさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！！投票1回までなのが切ない……！！頑張ります！ (2019年6月11日 20時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
Tiina(プロフ) - どうしよう、投票しようとしたら既にしてあった。私こういうのもだいっすき！頑張ってください！楽しみにしてますね！ (2019年6月11日 20時) (レス) id: f759a37db1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます！中々更新が出来ないのですが、期待に応えられるように頑張ります！！ (2019年6月10日 18時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - おもしろいです！これからも頑張ってくださいね！ (2019年6月10日 16時) (レス) id: 0606bdde72 (このIDを非表示/違反報告)
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