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赤くなってしまった顔を隠すように俯いたまま、車から降りた。
支えてくれたその人に言った�� ありがとう �瓩�、僅かに震えてしまったような気がする。
車から部屋までの道のりが、とても長く感じて。
意識してしまってからの二人きりという状況に、どうしても胸が
鍵を開ける手が、微かに震えた。
「Aさん…？大丈夫ですか？」
「…すみませんっ、大丈夫です」
カチャカチャと不自然に鳴る音に、安室さんが反応する。謝るのと同時に、やっと開けられた。
にへら、と誤魔化すように笑って扉を開け、入るように促した。
「……ありがとうございます」
納得のいかないような顔をしながらも、きちんとお礼を言ってくれるあたり安室さんらしい。
私もそんな彼に続いて部屋に入った。
扉が閉まって真っ暗になる。
電気のスイッチを探して壁に手を這わす。
「えーと、電気電気……っ、え」
途端に、ギュッと強く抱き締められた。
その人は、言わずもがな安室さんで。
真っ暗な部屋で、さらに後ろから抱き締められているから、彼がどんな表情をしているのか分からない。
一体、何故。
「あ、むろさん…？」
バクバクと、自分の鼓動が体内に響く。
下手をすれば、彼にまで聞こえてしまうんじゃないかと思ってしまうほど。
何も言わない彼の腕を、そっと掴む。
ピクリ、と動いた気がした。
「すみません…少しだけ、このまま」
「っ、はい…」
耳元で小さく囁かれる声に、目を瞑ってしまう。
きっと、この緊張はバレてしまっているだろうな。
そうは思っても、掴んだこの腕を離せなかった。
「Aさん、今から言うことは聞き流してください…」
「…え？」
安室さんがギュッと、抱き締める腕にさらに力を込めた。苦しいほどに。
そんな痛みもなんだか愛おしくて、不思議と拒みたくなかった。受け入れてしまおうと思った。
愛しさが募る、そんな時。
「頼むから、俺の前から消えるような真似だけはしないでくれ……」
懇願するように、酷く切ない声で。
その言葉は放たれた。
しかもソレは、安室さんではなく降谷さんで。
それは反則だよ、と言いたくなる。
「ふ、るやさん…？」
「君が大変だとコナンくんから聞いた時、正直物凄く怖くなったんだ」
もう、誰も失いたくない。
そう言った彼の声は珍しく震えていた。
「…君が無事でよかった」
あまりにも優しい声でそんなことを言うから、胸が締め付けられて苦しい。
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天桜＊(プロフ) - キリさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！そうなんですか！嬉しいです〜！これから続編なのでそちらもよろしくお願いします！ (2019年7月13日 18時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
キリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも応援しています！ (2019年7月13日 17時) (レス) id: c2c9e9fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！そういう事です〜！！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 質問なんですけど、これ目暮警部もトリップしてるってことですか？ (2019年7月8日 12時) (レス) id: f755b3d80f (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます！私もそれを狙っていたので喜んでいただけて良かったです〜！！頑張ります！！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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