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「なにィ！？犯人が分かったァ！？」
コナンくんとの約束通り、俺は探偵役を買って出た。職員室を出て現場に向かい、未だ検証を続けているその人に声をかけると、振り向いた目暮警部は目を見開いて驚いた。
「本当かね、安室くん！」
「えぇ…至って単純な事件でしたよ…」
早く教えてくれ、犯人は誰なんだ、と詰め寄ってくる彼に、俺は苦笑を零した。
まあまあ、と宥めながらチラリと視線を横にずらすと、タイミング良く扉が開く。
静かに入って警部の背後にやって来たコナンくんは、静かに事の成り行きを見守っているようだ。
手伝いとは、何をしてくれるのか。
何を考えているのか分からない、含みのある余裕な表情を浮かべる彼に少しばかりの期待を抱いた。
準備はいいか、という意味を込めてそんな彼に視線を送ると、コクリと頷く。
「では、目暮警部……皆さんをここに集めていただけますか？」
その言葉で、俺とコナンくんの共同推理ショーが幕を開けた。
*
「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。僕は探偵をしています、安室と申します」
皆が集まったこの現場に、俺の声だけが静かに響く。ただ一人、そんな俺を心配そうに見つめる人がいた。
眉を下げながら、震える手をギュッと握りしめて胸に抱えている。彼女の___Aさんの視線は、俺に向いていた。
大丈夫だと、伝えるように薄らと笑みを浮かべれば、彼女もまた僅かに微笑んだ。
「それで……犯人は誰なんですか！？」
切羽詰まったように、佐伯さんが言う。
他の人たちも、そんな彼に同調するように頷いた。
犯人が早く知りたいのは重々承知している。
だけど物事には順序というものがあるのだ。
「順を追って説明しますね」
そういえば、彼らは口を閉じて俺の言葉を待った。
この事件の真相はこうだ。
まず、犯人は子供たちやAさんが外に出払っている間に犯行の準備をした。
りおくんの人形は、昼寝の時間に彼が遊ぶまでは彼のカバンの中にあったらしい。
つまり、犯人は青酸カリを閉じ込めた氷を人形と共にカバンにつめたのだ。
カバンの中にはタオルも入っていた。氷が溶けて閉じ込めていた青酸カリが人形に付着し、溶けて流れた水はタオルに吸収されるというわけだ。
今の時期、気温はそんなに高くなく、無毒化を防ぐ時間稼ぎに、氷は丁度いい。
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天桜＊(プロフ) - キリさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！そうなんですか！嬉しいです〜！これから続編なのでそちらもよろしくお願いします！ (2019年7月13日 18時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
キリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも応援しています！ (2019年7月13日 17時) (レス) id: c2c9e9fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！そういう事です〜！！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 質問なんですけど、これ目暮警部もトリップしてるってことですか？ (2019年7月8日 12時) (レス) id: f755b3d80f (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます！私もそれを狙っていたので喜んでいただけて良かったです〜！！頑張ります！！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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