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廊下へ出れば、警官達が何やら話していた。
参考になるかもしれないと、聞き耳を立てる。
「そう言えばこの幼稚園、前にも事故があったよな……確か去年の今日！」
「あぁ、そう言えばそうだったな」
去年の今日……何があったんだろうか。
事故の内容によっては、今回の事件と関係があるかもしれない。
これは調べてみる必要がありそうだ。
男子トイレに入って、博士に電話をかける。
研究に夢中になっているのか、何コール鳴らしても中々出てくれない。
かけ直そうかと思った時、やっと博士の声が聞こえた。
「おぉ〜新一！すまんのぅ！夢中になって気づかんかったわい！」
「あぁ、大方そうだろうと思ったよ……悪ぃけど博士、ちょっと調べて欲しいことがあるんだ…」
もちろん、その内容とはこの幼稚園であった事故のことだ。その旨を伝えれば、博士は快く了承してくれた。
「頼むぜ博士…Aさんを救い出さなきゃならねーんだ」
「…なんじゃと？何があったかは知らんが、調べたらすぐに連絡を入れよう」
只事では無いことを察したのか、若干声が低くなる。博士のそれに返事をすると通話を切った。
まずは園長室から調べよう。
櫻木先生には犯行は不可能だと思うが、犯人が盲点を付いて隠している可能性がある。
そう思って、色々と探らせてもらったが毒物や、それを持ち運ぶ入れ物らしき物は見当たらなかった。
もちろん、ゴミ箱も捜索済みである。
先程、電話をするために入ったトイレも確認したが、それらしい物は無かった。
次は、事件発生時に早田先生が居たらしい職員室だ。ここには沢山の机や棚がある。
隠すには絶好の場所であると言えるのだ。
ここでの捜索は難航するだろうな、と思って取り掛かったが、それは案外直ぐに見つかった。
「……あった、これだ…」
そこは、早田先生の机の下。
密集している机の下は暗くて、間も狭い為そう簡単には見つからないと踏んだのだろう。
奥の方に、小さなガラス瓶が転がっていた。
恐らく、青酸カリを入れていたのだろう。
しかし、本気で隠す場所に適しているとは到底思えない。警察が探せばすぐに見つけられてしまうのに。
「……もしかして」
俺の中で、その仮説は直ぐに立った。
だけど、確信はない。
その時、携帯のコール音がして。
ディスプレイを見れば博士という表示。
タップして通話を開始すれば、頼んでいた事故のことを資料としてメールに送ってくれると言う。
それを見て…確信した。
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天桜＊(プロフ) - キリさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！そうなんですか！嬉しいです〜！これから続編なのでそちらもよろしくお願いします！ (2019年7月13日 18時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
キリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも応援しています！ (2019年7月13日 17時) (レス) id: c2c9e9fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！そういう事です〜！！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 質問なんですけど、これ目暮警部もトリップしてるってことですか？ (2019年7月8日 12時) (レス) id: f755b3d80f (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます！私もそれを狙っていたので喜んでいただけて良かったです〜！！頑張ります！！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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