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それからと言うもの、俺と安室さんはそれぞれ調査を開始する。
俺は、聞き込みから始めることにした。
Aさんの話によると、被害者であるりおくんは、他の子供達が寝ている間に起きて1人で遊んでいたらしい。
その物音に目を覚ましたAさんが、彼に気づき声をかけた。その際に、彼が手に持っていた人形を取ったと言う。
「その人形どうしたの？」
「えっと……りおくんの私物だったみたいだから棚に置いてあげたよ」
「私物…？」
「うん、どうもお気に入りの人形らしくて。いつも持ち歩いてるんだって言ってた」
被害者の私物で、更にいつも持ち歩くほどのお気に入りである人形。そんな物に毒が塗られていたという事は、りおくん1人を狙った事件で間違いないだろう。
「ねえ、Aさん。りおくんが苦しみ出した時、変わったことなかった？」
「変わったこと…？うーん」
眉間にシワを寄せて、Aさんが唸る。
そして、ハッとしたようにこちらを見た。
「そう言えば、りおくんは年長さんには珍しく、指しゃぶりの癖があったかも」
「なるほどな…」
犯人は、きっとりおくんに指しゃぶりの癖があることを知っていたんだ。
人形に毒を盛ったところで、口に含まなければ毒殺は不可能。
実際に、同じ人形に触れて毒が手に付着したAさんはどうにもなっていない。つまり、彼が口にすることを確信した上での犯行だったわけだ。
「あ、Aさんも念のために手を洗ってきた方がいいよ」
「え？あ、そっか…そうするね」
かなりの時間が経過しているため、青酸カリは空気中の二酸化炭素を吸収して無毒化しているだろうが、用心するに越したことはない。
Aさんは俺の言葉に素直に従った。
少しずつ集まるピースに、疑いが確信に変わっていく。
大方、犯人の目星はついている。
あとは証拠を探すだけなのだ。
現場に隠されている可能性は低い、もっと別の場所も探さなければ。
移動しようと思い、話を聞かせてくれたAさんにお礼を言う。
「ありがとう、Aさん！」
「ううん！…コナンくんも、ありがとうね」
「……お礼なら解決したあとに言ってよ」
そう言って笑うと、Aさんは嬉しそうに頷いた。
やっぱり、Aさんは笑ってる方がいいよ、なんてらしくもない事を思って。
その笑顔を守る為にも、解決させなければと改めて意気込んだ。
「僕、あっち見てくるね」
「うん、気をつけてね」
一言告げると、現場を後にして廊下へ出た。
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天桜＊(プロフ) - キリさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！そうなんですか！嬉しいです〜！これから続編なのでそちらもよろしくお願いします！ (2019年7月13日 18時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
キリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも応援しています！ (2019年7月13日 17時) (レス) id: c2c9e9fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！そういう事です〜！！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 質問なんですけど、これ目暮警部もトリップしてるってことですか？ (2019年7月8日 12時) (レス) id: f755b3d80f (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます！私もそれを狙っていたので喜んでいただけて良かったです〜！！頑張ります！！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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