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再び事件発生時に何をしていたか問われる。
私は犯人ではないのだから、何も隠すことは無い。
「私は、佐伯先生と一緒に子供たちを寝かしつけていました」
「佐伯さんが寝てしまっていたのは本当ですか？」
「はい、そうです」
間違ったことは言っていない。
事実を言っただけなのに。
「……それでは、Aさんのアリバイは成立しないということですね？」
「…なっ、、！？」
鋭い眼光を向けられて、息が詰まる。
確かに、佐伯先生は眠っていたのだから私の行動を知るはずがない。アリバイが成立しないのは仕方がないことだ。
流石に焦ってしまったが、アリバイがないからといってすぐに犯人にされる訳では無い。
不意に、目暮警部の携帯の着信音が鳴る。
それを耳に当てた警部は、電話の向こうに相槌を何度か打つと大きな声を上げた。
「なんだと？！それは本当かね！？」
只事では無さそうな声色に、現場に緊張がはしる。
警部は電話を切ると、沈黙した。
程なくして口を開いたかと思えば、私はその内容に言葉を失った。
「被害者が事件発生前まで握っていたと思われる人形に、毒物とAさんの指紋が発見されました」
どういうことですか？と疑いの目を向けられる。
警部だけでなく、この場にいる全員からの視線が痛い。
「…指紋なんてついていて当然です。眠れないというりおくんを寝かせるために、彼から人形を取り上げたんですから」
「本当にそれだけですか？」
「…っ！本当です！」
必死に弁明をしようとするが、何を言っても周りからすれば��犯人の
聞く耳なんて、誰も持たない。
「……被害者を寝かしつけたのも、Aさんでしたな？」
「……そうですよ。寝付いたと思ったので立ち上がったら、背後でりおくんの呻き声が聞こえたんです」
こんなの、私が犯人にしか見えないじゃないか。
警部の問いに、涙声で答える。
泣いてはいけないと分かっていても、濡れ衣を着せられそうになっている状況が悔しくて堪らない。
私じゃないの、信じて…。
そんな悲痛な心の叫びは、誰にも届かなくて。
泣きたいのに、泣くことは許されない。
「……目暮警部、電話してもいいですか？」
「…何故だね？」
こんな状況で、私を助けられる人は。
「……優秀な、探偵さんを呼ぶためです」
彼ら以外に居ない。
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天桜＊(プロフ) - キリさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！そうなんですか！嬉しいです〜！これから続編なのでそちらもよろしくお願いします！ (2019年7月13日 18時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
キリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも応援しています！ (2019年7月13日 17時) (レス) id: c2c9e9fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！そういう事です〜！！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 質問なんですけど、これ目暮警部もトリップしてるってことですか？ (2019年7月8日 12時) (レス) id: f755b3d80f (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます！私もそれを狙っていたので喜んでいただけて良かったです〜！！頑張ります！！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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