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「あ、安室さん。そこの信号ですよ」
「……うーん、ここではないようです」
1箇所目の信号を目前にして、指を指すがどうやら違うようだった。
確かに、ここは候補地点の中で一番学校から遠い場所に位置している。
条件に一致はしていても、違う事に無理はない。
「じゃあ次に行ってみようよ！」
そうだね、とコナンくんの提案に頷いて信号を通過した。
次の場所は、学校から10分くらいの場所。
可能性としては十分に有り得そうだ。
車を走らせて、2箇所目に着く。
どうですか？とは問わず、安室さんに視線を向けた。
彼は横目でそれを確認すると、静かに首を横に振る。
ここでも無かったか。
「気を落とさず、どんどん行きましょう」
「ですね」
今度こそは、と地図を眺める。
3箇所目は、私の中で1番の有力候補地だ。
学校から一番近いから、という単純な理由ではあるが。
ここからほんの数分で着く。
すぐに発見して、前方を指さし、安室さんの注意を寄せる。
「あ、あれです！」
「……！間違いない、ここだ！」
確信を持って言った彼の言葉に、深く頷く。
「さすがAさんですね」と向けられた笑顔にドギマギしつつも、「全然」と返して笑った。
コナンくんは、窓を下ろして車内から信号や周りの建物を撮影している。
そういえば、さっきも橋で写真を撮っていたような。
「コナンくん、その写真どうするの？」
「後で忘れちゃった時に見れるかなーと思って！あと、もし漫画の中にあったら見比べられるかなって」
なるほど、と素直に納得した。
さすが名探偵だなぁ、抜かりない。
確かに、作品中でもよくスマホで写真を撮っていた。それが人だとしても。
後部座席に手を伸ばして、ふわふわとした髪の毛を撫でる。
「さすがだね、頼りになる〜！」
「Aさん…からかってるでしょ」
やめてよ、と言いながらコナンくんは恥ずかしそうに頬を染め、私の手から逃げる。
「えぇー？この間の仕返し、って言ったら？」
なんだか可愛くて、ふにふにと頬をつまんだ。
もはやコナンくんは逃げる気もなく、されるがままに大人気ない、と悪態をついた。
「Aさん、後ろ向いていると危ないですよ？」
「はーい、すみません」
安室さんが私の肩をトントンと、叩いた。
子供じみた注意を受けてしまったことに羞恥を感じながら、つまんだ手を離すと素直に前を向いた。
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天桜＊(プロフ) - キリさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！そうなんですか！嬉しいです〜！これから続編なのでそちらもよろしくお願いします！ (2019年7月13日 18時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
キリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも応援しています！ (2019年7月13日 17時) (レス) id: c2c9e9fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！そういう事です〜！！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 質問なんですけど、これ目暮警部もトリップしてるってことですか？ (2019年7月8日 12時) (レス) id: f755b3d80f (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます！私もそれを狙っていたので喜んでいただけて良かったです〜！！頑張ります！！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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