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「それでは博士、よろしくお願いします。必要な部品等あれば勝手にネットで注文していただいて構いませんので！」
「よし、分かった！」
博士の研究室が完成したのは、買い物をした日から数日後だった。
あの日、1度帰ってから私たちは不動産屋に向かった。さすがに、あのアパートでは環境が悪いと判断したからだ。
防音室を完備している部屋を探すと、アパートのすぐ近くにあって即決した。
部屋も幾つかあって、もしこれから人が増えても慌てることなく対応が出来る。
博士にはいつでも作業ができるように、そちらに移り住んでもらうことにした。
安室さんとコナンくんは、私と共に帰る方法を模索しなければならないのでそのままだ。
ご飯は私の家で食べて、情報交換をするという事に決まった。
博士には少し寂しい思いをさせてしまうことになるが、仕方ないと思うしかない。
「頼んだぞ、博士…」
「おぉ、新一も頑張るんじゃぞ」
そんな私の心配も
きっと、博士なら作り上げてくれるだろう。
根拠もないのに、そう思えた。
「じゃあコナンくん、私たちは戻ろうか」
「……そうだね」
家の鍵を博士に託して、コナンくんの手を引いて研究室を後にした。
私たちにはまだしなくてはならない事があるのだ。
門の外には安室さんが車の外で待っていた。
此方に気づくと、スマホを操作する手を止め、車に乗り込んだ。
「すみません、お待たせしました」
「いえ、博士には気に入って頂けました？」
シートベルトを締めながら、安室さんの言葉に頷く。
「それはよかった」と笑うと、コナンくんが後部座席に乗り込んだのを確認し、車を発進させた。
これから向かう場所は、コナンくんがトリップしたであろう橋だ。行けば何か情報が掴めるかもしれないと踏んだのだ。
「安室さんのトリップした場所も、何となく分かるんじゃない？」
「あぁ、後で探してみようと思ってる」
コナンくんの問いかけに、安室さんが静かに答える。今は安室さんと言うよりかは、…降谷さんだろう。
「良かったら周りにあった建物とか教えてください。何か分かるかもしれないので」
「えぇ、ありがとうございます」
やはり、私への対応は安室さんだ。
私は彼の正体を知っているのに、どうして使い分ける必要があるのだろうか。
疑問を胸に抱きながらも、今は何も言わなかった。
いや、……言えなかった。
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天桜＊(プロフ) - キリさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！そうなんですか！嬉しいです〜！これから続編なのでそちらもよろしくお願いします！ (2019年7月13日 18時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
キリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも応援しています！ (2019年7月13日 17時) (レス) id: c2c9e9fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！そういう事です〜！！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 質問なんですけど、これ目暮警部もトリップしてるってことですか？ (2019年7月8日 12時) (レス) id: f755b3d80f (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます！私もそれを狙っていたので喜んでいただけて良かったです〜！！頑張ります！！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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