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コナンくんの手を離す気がない私を見兼ねてか、安室さんが私の持っていた袋を持ってくれた。
慌てて声をかけると、
「え！大丈夫です、持てますよ？」
「荷物なんて男に持たせておけばいいんですよ」
ね？とウインクを飛ばされてしまった。
「は、はい……」
もうダメージがすごい。
思わず俯いてしまうと、その先にはコナンくんがいて。
ニヤニヤと繋いでいない手を口元に添えて、私の顔を覗き込んでくる。
「あれ、Aさん、もしかして……」
「こっ、コナンくん！！！」
その先を言われてしまってはいけない。
揶揄うように出てくる言葉を遮りたくて、名前を呼べば。
「……男性に免疫がないの？」
「……ハ？」
予想の
いや、そっちかーーい。
予想通りだったらもっと困るけど、この鈍感さにも驚きだよ。
「これこれ、コナンくん。女性にそんなことを言っては失礼じゃよ」
「あ……ハハ、良いんですよ。その通りなので」
呆れたように博士が止めに入ってくるが、もう今更手遅れだ。間違ってないから何も言い返せない。
だが、これだけは知っていてほしい。
私が恋愛を疎かにしていた原因は、間違いなく君たちであることを。
私は物心ついた時からコナンを見て育ってきたのだ。推しがこんなにかっこいいんじゃ、恋愛するにもできなかった。
これを理解してほしい。
それに、分かっているんだ。
自分が間違いなく、安室透に惹かれ始めていることを。
そして、それがタブーであることも。
だから焦っているんだ。
コナンくんの発言を、安室さんは聞いていなかったのが唯一の救いだった。
その後、食器やその他必要なものを購入した。
デパートを出たのは、もうお昼時を過ぎたときだった。
簡単に食べられるものを買って、帰路へついた。
助手席にいる間、チラリと安室さんの横顔を見ては、私の胸が
後部座席の二人の会話を聞いて、酷く安心している自分がいる。二人きりでないことに救われた。
そうして私は一人、決心した。
絶対に、彼らに気持ちを知られてはならないと。
この救出劇に私情なんて必要ない。
私の胸の内に秘めておくだけでいい。
想い出を宝物にするんだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
皆様コメントありがとうございます。
嬉しいです！
そして驚いてください
ここまで20話使っていますが、未だ作中では2日目です(白目)
長編になりそうな予感…………
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天桜＊(プロフ) - キリさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！そうなんですか！嬉しいです〜！これから続編なのでそちらもよろしくお願いします！ (2019年7月13日 18時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
キリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも応援しています！ (2019年7月13日 17時) (レス) id: c2c9e9fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！そういう事です〜！！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 質問なんですけど、これ目暮警部もトリップしてるってことですか？ (2019年7月8日 12時) (レス) id: f755b3d80f (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます！私もそれを狙っていたので喜んでいただけて良かったです〜！！頑張ります！！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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