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デパートに着くと、まずは自動販売機でお金の確認をする。
安室さんが入れたお金は、しっかりと読み込まれて使えることがわかった。
「よかった、これでなんとかなりますね」
「僕のお金も使えたよ！」
「わしもじゃ」
それぞれから報告を受けると、私達は各自売り場に散らばった。年齢もみんな違うのだ、もちろん同じお店では揃えられない。
私はコナンくんを連れて、子供服売り場にきた。
もう私とは縁のない小さな洋服に、心が踊るのを感じた。あれこれと手に取ってはコナンくんに見せる。
「コナンくん…どれがいい？！見てみて、これも可愛くない！？」
「……Aさん楽しんでるでしょ」
ジト目をコナンくんから感じて、冷や汗が出る。
だって可愛いんだもん、としか言えない。
確かにコナンくんからすれば複雑な気分でいっぱいなんだろうけど、せっかくなんだから楽しまなくちゃ勿体ないと思う。
そんな持論を語れば、半ば諦めたように「わぁーったよ！」と言った。
なにこれ、楽しい。
私が見せる服を、何だかんだ指さしてもらって。
いつの間にか相当な枚数を購入していた。
「ちょっと……Aさん！？こんなに買っていいの！？」
買い物袋を見て、コナンくんは面白いくらいに目を丸くした。
僕、子供だし男だからそんな枚数要らないよ？と心配そうに言う。
「いーのいーの！私が着て欲しくて買ったんだから！」
正直私は大満足だ。
こんな楽しいなら出費なんて大した問題ではない。
上機嫌な私には怖いものなんてない。片手に袋を抱えて、右手をコナンくんに差し出した。私の意図を察したのか、戸惑いながらも手を握ってくれて。
もうハートが撃ち抜かれた、何だこの子可愛すぎる。蘭ちゃんが抱きしめたくなる理由も物凄く分かる。荷物がなかったら抱き着いてた。
約束の時間に、安室さんたちと合流すると予想通り驚かれた。
そんなに買ったのか、と。
そして繋いでいる手を凝視された。
コナンくんは「あっ、えへ〜…」と誤魔化しながら手を離そうとしている。
だけど離してやらない。
せっかくコナンくんと手を繋げたのに！！
みすみす離してたまるか！
「コナンくん……そんなに私と手繋ぐのイヤ？」
眉を下げてそう問えば、コナンくんはピシャリと動きを止めた。
「う、ううん…」
俯いて小さくなった声のトーンに私は思わず笑ってしまった。
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天桜＊(プロフ) - キリさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！そうなんですか！嬉しいです〜！これから続編なのでそちらもよろしくお願いします！ (2019年7月13日 18時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
キリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも応援しています！ (2019年7月13日 17時) (レス) id: c2c9e9fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！そういう事です〜！！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 質問なんですけど、これ目暮警部もトリップしてるってことですか？ (2019年7月8日 12時) (レス) id: f755b3d80f (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます！私もそれを狙っていたので喜んでいただけて良かったです〜！！頑張ります！！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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