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どうやら、向こうの世界と此方の世界の境界線が歪んでしまっているようだ。
原因こそ分からないが、ちょっとした刺激で境界線を越えてしまうのだろう。
そうなれば、この2人だけではなく他のヒト達まで来てしまう事も
だが、それを此方から向こうへ伝える事は出来ない。ただただ祈るしかないのだ。
また、此方の世界でも作品としての『名探偵コナン』が成立しなくなってしまうと困る事がある。
それは、ファン達が騒いでしまうことだ。
今すでに、作品は変化しているのだから騒ぎが起こっていてもおかしくないのだが。
念の為、とスマホを手に取って検索してみる。
某呟きサイトでも、特に問題は起こっていないようだが。
……いや、正確にいえば問題は起こっていた。
どうやら『名探偵コナン』が皆の記憶から消されているらしい。
検索結果にも表示されない。
出版社のホームページからも姿を消している。
だが、私の部屋にあるそれらはまだ原型を留めてそこにある。
考えられるのは、私が彼らの第一発見者である事くらいだろう。もはやそれ以外に理由が見つからない。
これで、彼らを救うことが出来るのは私一人になってしまったのだ。
だが、作品としての記憶を持つ人が居なくなったのは好都合でもある。
彼らが人目を気にせずに動くことが出来るからだ。
とりあえず、出来ることを探さなければ。
「安室さんもコナンくんも、とりあえず私の家に住んでください」
私も元の世界に帰る方法を探すのに協力します、と言えば戸惑いながらも「ありがとう」と微笑んでくれた。
彼らには家も服も何も無い、明日はまず買い出しから始めよう。
「とにかく、これからはコミックをこまめにチェックするようにしましょう。姿が消えたら此方の世界に来てしまっているということなので」
私はスマホでチェック出来るから単行本は要らないだろうとタカをくくっていたが、どうやらスマホにダウンロードしていたコミックも消されてしまっているようだ。
安室さんとコナンくんはそれぞれ、コミックを手に取ると早速チェックを開始した。
誰も消えていないのを願うばかりだが、この2人が来てしまったのだから安心はできない。
「……あ、」
数分も経たないうちに隣から聞こえたコナンくんの声に、嫌な予感がした。
┄┄┄┄
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天桜＊(プロフ) - キリさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！そうなんですか！嬉しいです〜！これから続編なのでそちらもよろしくお願いします！ (2019年7月13日 18時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
キリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも応援しています！ (2019年7月13日 17時) (レス) id: c2c9e9fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！そういう事です〜！！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 質問なんですけど、これ目暮警部もトリップしてるってことですか？ (2019年7月8日 12時) (レス) id: f755b3d80f (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます！私もそれを狙っていたので喜んでいただけて良かったです〜！！頑張ります！！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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