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「なっ、なんじゃと〜〜！？」
車が浮き上がりそうな博士の叫び声が車内に響く。
私もコナンくんも、思わず耳を塞いでしまった。
安室さんはというと片耳を肩に押し付けて、耐え忍んでいた。
「で、ですよね。その反応は予想してました」
「Aくんも無茶を言うのぅ……」
正直、博士の反応は至極当然であろうと言える。
私が博士に頼んだ内容は、こういうものだ。
____博士の発明で、向こうの世界との通信を可能にしてほしい。
もちろん、安室さんにもコナンくんにも話していなかったので彼らも驚いていた。
無茶振りなのはもちろん重々承知している。
だが、戻るには欠かせないのだ。
此方だけでは情報があまりにも少なすぎる。
だから、何がなんでも引き受けていただきたい。
頼みの綱は阿笠博士しか居ないのだから。
「私は博士の技量を買って、こうしてお願いしているんです…！！」
「頼むよ、博士〜！」
「僕からもお願いします…！」
私に続いて口々に博士へと言う。
博士は眉を寄せて、う〜〜〜んと深く考え込んでいた。
「な？博士、いいだろ？頼むよ〜」とコナンくんお得意のおねだりが炸裂すると、博士は遂に首を縦に振った。
「分かった、やれるだけやってみよう。じゃが、完成は約束できんぞ」
「いえ！引き受けてくださるだけでも有難いです！私達も微力ながらお力添えさせていただきますので！！」
博士の言葉に私は満面の笑みで答えた。
これが車の中でなければ固い握手を交わしていたというのに。
コナンくんも小さくガッツポーズをして「っしゃ」と喜んでいた。
そりゃあそうだろう、大好きな蘭姉ちゃんに連絡を取れるようになるかもしれないのだから。
そうこう話しているうちに自宅へ着いた。
同様に安室さんがドアを開けて、手を添えてくれて。
「お疲れ様です」
「安室さんこそ、運転お疲れ様です」
優しい笑みを浮かべる彼に、頬を染めてしまう。
さっき弄られたことをチャラにしてあげようかな、なんて考えてしまう私は推しに甘いんだろうな。
「とりあえず、家に入りましょうか」
博士とコナンくんが降りたのを確認すると、私は駐車場からアパートへ向かった。
途中、博士が何かとソワソワしているのが目に付いて。
「あ、博士。私は一人暮らしなので楽にしていただいて結構ですよ」
「そ、そうか！気をつかわせてすまんの〜」
恥ずかしそうに笑う博士を見て、私もクスクスと笑った。
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天桜＊(プロフ) - キリさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！そうなんですか！嬉しいです〜！これから続編なのでそちらもよろしくお願いします！ (2019年7月13日 18時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
キリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも応援しています！ (2019年7月13日 17時) (レス) id: c2c9e9fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！そういう事です〜！！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 質問なんですけど、これ目暮警部もトリップしてるってことですか？ (2019年7月8日 12時) (レス) id: f755b3d80f (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます！私もそれを狙っていたので喜んでいただけて良かったです〜！！頑張ります！！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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