狂気狂愛〜逃げられないストーカー〜

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『……やめてって…！！』









私が紫耀の胸板を押すと、





紫耀「…………ごめん…」









小さく謝る声が聞こえた。






もう放っておいてほしいのに。

私は別れる決心をしたのに。









『…………話す気分になれないから…帰って。』




紫耀「………A…！」




『帰って！！』









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このままだと、紫耀の作るふんわりとした空気感に飲み込まれてしまいそうで



私は無理や紫耀を追い出し、ドアを閉めた。









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モヤモヤする気持ちをどうにかしたくて


とにかく、荷物を段ボールに詰める。









片付けをすれば、少しは気が紛れると思ったし……









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部屋の荷物を半分片付けた頃………




初めて見るコンセントを見つけた。





ずっとタンスに隠れていて、気づかなかったんだ……。









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そこに、怪しげな物がついているのも

見つけてしまった。









もしかして………本当に……








『………盗聴器…!?』









そう小さく呟いた瞬間………


“プルルル………”


電話が鳴り響いた。








タイミングが良すぎて、冷や汗が止まらない。









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『…………はい、もしもし…？』









しばらく流れる沈黙に、嫌な予感しか積もっていかない。









『………あの…どちら様でしょうか………？』




？？？「見つけちゃったんだね。盗聴器。」









電話の向こうから、機械のような声が聞こえてくる。

盗聴器って…………

まさか、この電話の相手は………









『………あなたが、、、ストーカー…？』









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