狂気狂愛〜逃げられないストーカー〜

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家に帰ってから、ずっと放心状態。






悲しい？寂しい？悔しい？

色んな複雑な感情が埋め尽くしてくるけど









涙が出てくれない。





だから、余計に苦しい。



モヤモヤがなくなってくれない。









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“ピロン”


メールの着信音が響く。




あぁ………またストーカーか。

そう思ったのに……









【紫耀からのメール1通】









最悪のタイミングで紫耀からのメールが来た。









いや、むしろ最高のタイミングだったのかもしれない。









ちゃんと、“別れる”ってはっきり言えるチャンスだと思えば。









【朝は機嫌悪くさせちゃったみたいでごめん。

今から会えない？ちゃんと話したいことがある。】









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このメールの内容を見て、もしかして…

と思った。









もしかして…………紫耀に振られるんじゃないかって。









私が振るんじゃなくて、私が振られる方？って………。









あの女の子と会ってすぐにこんなメールが来るとか、

絶対意図的っていうか………








計画的犯行だよね。









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そんなことなら、私から振りたい。









そう思って…………







【もう紫耀と、話したくない。
別れたいです。もう1ミリも好きという気持ちがなくなりました。あの子とお幸せに。】









私にしては、かなり思い切ったメールを送った。









情緒不安定な今、こういうことを言うのは間違っているかもしれないけど…


あの映像を見てしまった以上………

やっぱりこうせざる負えない。









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紫耀とは、ただの同級生に戻る。









強い意思を胸に、


私は紫耀の連絡先や写真………全て



削除した。









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