狂気狂愛〜逃げられないストーカー〜

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学校の近くの遊歩道を出ると、

お店が並ぶ、商店街に出た。









少しガヤつく商店街でも

浮所くんのよく透る大きな声は

はっきりと聞こえる。









どのタイミングで

浮所くんに紫耀のことを聞こう……




そんなことを考えていたら









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浮所「…………平野先輩。」









突然そんなことを言い出すから、

まさか、心の声を読まれた？とか思ったけど……









浮所くんにそんなことが出来るはずもなくて………









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恐る恐る浮所くんの見ている方向に

目線を向けると………









そこにいたのは………









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楽しそうに、女の子と買い物をしている

紫耀だった。









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嘘………なんで……。なんで…？








浮所「…………平野先輩、今日用事があるとかで
部活休みだったんですけど………」









浮所くんの方にバッと振り向く。








『………それ、本当…？』



浮所「…………もしかしてA先輩、そのこと知らなくてコート見に来てたんですか…？」









浮所くんは揺らぐ瞳を私に向けてきた。


やってしまった………というような顔で髪を掻く浮所くんの手を引っ張り

壁の影に隠れる。









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浮所「…………何かごめんなさい」



『なに言ってるの、浮所くんは悪くないよ。
悪いのは……………』









紫耀……


と言いかけて、やっぱりやめた。









もしかしたら、何か何か急に……

急なことがあって、あのこと買い物してるのかもしれない。




とか、思ったから。









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でも…………あんなに優しく楽しそうに笑う紫耀……


初めて見た。









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胸の奥が…………

ギュッと締め付けられる。









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