狂気狂愛〜逃げられないストーカー〜

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“キーンコーンカーン………”









私は昇降口で周りをキョロキョロしながら紫耀を待つ。








紫耀とはクラスが離れていて、一緒に帰るときはいつも昇降口で待ち合わせをしているから。









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“ピロン”








嫌な予感……………。


まさか…………また……


ストーカーからの………メール…？









【もう帰る時間だね。今日もずっと後ろから見守ってるから安心して帰ってね。一人で。】









スマホ画面から、パッと顔をあげ

辺りを見回す。









………どこかから……視線を感じた…。








気がした。









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紫耀「A！！待った!?」



『………ううん…』









“一人で。”





あのメールが頭の中をグルグル回り出す。









一人で帰らなかったら………

どうなるの？









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紫耀「A、この後空いてる？」



『…………うん。』




紫耀「俺の家でお家デートしない？」









真剣な顔でこんなことをサラッと言う紫耀は

やっぱりずるい。









そんなの、断る理由がないじゃ……









断る理由が………あるんだ。

一人で帰る以上に、

彼氏の家に行ったことがバレたら……









ストーカーはどうするのだろう。









何かアクションを起こしてくるのか？



それとも……………









・









・









紫耀「………いいでしょ？」









紫耀の手が私の手をギュッと握る。









紫耀の胸キュン行動に気持ちが揺れ……









『…………うん』









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私は紫耀の家へ行くことにしてしまった。









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“グサッ…………グサッ………”


机にナイフを何度も突き刺す少年。









？？？「なんで、俺を怒らせるようなことしちゃうのかな……A先輩は。」









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