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『ねぇ、心の声を読むのやめてもらっていい?』
少年「あ!ごめん。つい(笑)
で、話し変わるけど、Aはこれからここで暮らしていくんだけど
何か不安なことある?」
彼の言葉に開いた口が塞がらない。
ここで………暮らしていく…?
『な………何言ってるの?
っていうか………あなたはここの神社の神様なんだよね?
皆がいなくなったのって………あなたの仕業?』
神隠し…………
あのお婆ちゃんの言う通りなのだろうか……。
少年「………まぁ…そう思うよね。
合ってる。間違ってるけど、合ってる。
俺が神隠ししたっていうか……そんな感じ。」
『間違ってるけど合ってるって……
はっきり言ってよ!』
少年の揺るがない瞳をギッと睨みつける。
少年「本当に?いいの?」
『いいよ。』
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少年「神隠しに合ってるのは皆じゃなくて…………
Aの方なんだよ。」
『……………はぁ…?』
少年「Aさ、僕にすごく興味を持ってくれたでしょ?
じゃなかったら、あんなに見ないよね。」
『…………見るって……何を?』
少年はニコッと笑って「だから、僕のことだって!」と言ってくる。
少年は………ここの神社の神様…
つまり………
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『…………もしかして…、私が不気味って思いながら神社を見てた時のこと言ってるの……?』
少年「そう!僕、あんなにジッと見られたの初めてだったから
すごいドキドキしちゃって!!
それで、Aを奪いたくなった。
現実の世界から。」
少年はまっすぐな瞳を向けて言ってくる。
『そんなっ………勘違いだよ。
私、本当に不気味だなって思ってただけだし………!!』
少年「でも、もう今更抵抗出来ないよ。
俺は神様、君は普通の人。
力が偉大なのは、僕の方だ。」
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少年は私の頬に手を置き、
優しく唇を重ねてきた。
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スマイル(プロフ) - LOVEさん» ありがとうございます!感動してもらえてよかったです! (2021年8月29日 19時) (レス) id: 5c84b49db6 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 何かホラーなのに感動した! 北斗が……うん、廉くんが切ない… 面白かったです! (2021年1月5日 16時) (レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - ke_mero16さん» ありがとうございます!!前作も読んでくださってたんですね!?嬉しいです!!最後の廉くんで感動していただけてよかったです。そこが狙いでしたので(笑)次作も出来次第よろしくお願いします! (2020年6月21日 22時) (レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - さきさん» ありがとうございます!!毎日の楽しみになれていたようで…!嬉しいです♪次作もでき次第読んでくれたら嬉しいです!! (2020年6月21日 22時) (レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - みあさん» はい!楽しみにしていてください! (2020年6月21日 22時) (レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スマイル | 作成日時:2020年5月27日 18時