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『………ねぇ!!見てよ!!これ…』
3人はじっとメールを読む。
どういう気持ちで読んでいるのか全くわからない。
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廉「………………なんやねん…これ。」
海人「イタズラメール…………?」
紫耀「…………神隠しとか……
絶対ありえないよ。」
『…………でもさ……!!』
私の混乱状態がバカらしいくらい
3人は至って普通で。
廉「………A、信じとるん?」
『…………え?』
廉「神隠しとか………」
廉の少し冷たい視線が余計に
私の心を揺らがせる。
信じてるわけ……………ない。
でも……………こんな森の中に
暗い中、ずっと居たらさ………
思考もおかしくなってくるよね!?
『………ただでさえ、怖がりな私に!
なんでこんなメール送って来るかな……!?』
海人「……………A……?」
紫耀「………メールの送り主に怒ってんの?」
『…………ん……!!そう!!』
私は急に恥ずかしくなって
皆に背中を向ける。
もう……………本当、何言ってるんだろう…。
・
海人「………もう寝た方が良くない?
明日、明るくなってから皆を探しに行こうよ。ね?」
廉「せやなぁ〜」
紫耀「部屋、上にもあるんだよね?
一人一部屋かな〜?」
二階へと続く階段を紫耀が先頭になって上っていく。
紫耀に続いて海人。
そして…………廉。
廉「………。」
『……………何?さっさと上りなよ。』
廉は私を見たまま、止まっている。
二人とも階段を上り終えたらしく
階段は………シーンという音が聞こえるほど静か。
『………私、先上るから。』
まだ少し痛む足を引きずりながら
階段に足を掛けた
その時…………。
フワッと体が浮いて……
一瞬、時が止まった。
『…………廉!?』
廉「黙って、ジッとしとけ。」
すぐそばには廉の顔。
私の体を持ち上げる、小麦色の細い腕。
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スマイル(プロフ) - LOVEさん» ありがとうございます!感動してもらえてよかったです! (2021年8月29日 19時) (レス) id: 5c84b49db6 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 何かホラーなのに感動した! 北斗が……うん、廉くんが切ない… 面白かったです! (2021年1月5日 16時) (レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - ke_mero16さん» ありがとうございます!!前作も読んでくださってたんですね!?嬉しいです!!最後の廉くんで感動していただけてよかったです。そこが狙いでしたので(笑)次作も出来次第よろしくお願いします! (2020年6月21日 22時) (レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - さきさん» ありがとうございます!!毎日の楽しみになれていたようで…!嬉しいです♪次作もでき次第読んでくれたら嬉しいです!! (2020年6月21日 22時) (レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - みあさん» はい!楽しみにしていてください! (2020年6月21日 22時) (レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スマイル | 作成日時:2020年5月27日 18時