運命束縛〜逃げられない神隠し〜

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私達は今、5つ目のランプを通過した。









黙々と歩いているとふと、

1年生グループのことが頭に浮かんだ。









『1年生達はどこまで行ったのかな？』


海人「もうゴールしたとか？」





紫耀「かれこれ、1年グループが出発してから30分くらい経ってるしね〜。」









さすがに30分歩いてもゴールがなかったら

私、泣き崩れるかもしれない。









一生ここから出られない気がしてきて。









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しばらくすると、向こうの方に灯りが見えてきた。









廉「6つ目のランプやん！」


海人「はぁ…………やっと6つ目かぁ………」









重い足を頑張って上げながら

ランプの側を通過する。









すると…………


「…………まだかな…」









誰かの声が聞こえてきた。









『…………今、誰かしゃべった……？』





3人は首を振る。



え…………待ってよ。


じゃあ、今聞こえたのは誰の声？




少しハスキーな感じの声で

一瞬紫耀の声かと思ったけど………









紫耀「俺、しゃべってないって！！

足元見ながら黙って歩いてたし！」





って言ってるし…………



私の幻聴？


怖い、怖い、怖い！！






なんで、私だけ………









海人「Aさ、まだかな〜って聞こえなかった？」



『え!?そうそう！！

そう聞こえた！！』






海人「やっぱり!?俺も何か聞こえた気がして………」





廉「二人とも何か取りつかれとるんちゃう？(笑)」


「「廉……！！」」









もう…………本当に廉、やめろ。









こっちは聞こえちゃってるの！！




聞いちゃったの！！









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悪そうな笑顔を浮かべる廉を睨み付けていると………




「……………探しに行く？」









『うわ！！まただ！！』



海人「聞こえた！！」



紫耀「俺も………！！」









また誰かの声が聞こえてきた。





こいつにも。







廉「……………うわ…マジやん。」









だから、マジだって言ってるじゃん……………。









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