運命束縛〜逃げられない神隠し〜

待って ページ24

浮所side









那須「でも、あの手はさすがにやばいって………」



「本物っぽかったよね………」









金指「本当に本物だったりして」









「「マジでやめて」」









俺達1年生グループは


ランプ6つ目を通過したところ。









あの恐ろしい手を見てしまってから

随分時間が経ったように感じるけど………









全然頭から離れてくれなくて……。









・









しかも、金指が真顔で怖いこと言うから…………









那須「………え？」









突然「え？」とか言い出す那須。





なに……？何が見えてんの!?









那須「あそこに………ラウールがいる……！！」



「え!?どこどこ!?」









那須が見ている方向を見るけど……




木しか見えなくて…………。









「幻覚…………？」


那須「いや！！本当だって！」



金指「………神様の罠かもよ。」





「だ〜か〜ら！！金指ちょいちょい怖いって！！



やめてよ〜…………」









あぁ〜…………もうおかしくなりそう。






暗い夜の森にずっといると

さすがの僕でも怖いよ……………。









俺、ホラー映画とか無理だし……。









・









なのに…………那須ってやつは…




那須「ちょっと俺、見てくるから！


待ってて！！」





「おぉい！！嘘だろ〜！！！」









暗い森へと入って行こうとする那須の手を

咄嗟に掴む。









「はぐれるなって先輩に言われただろ？」




那須「でも………！ラウールが！！



ほら！あそこで手振ってるじゃん！」






金指「……………那須が壊れた…？」









那須は力強く、俺の手を突破らって



走って木々の中へと行ってしまった。









「金指、どうしよ………」


金指「追いかけたら、俺達も迷うことになる。



ここで待とう。」









とりあえず、焦ってる俺より




冷静な金指の言うことを聞こうと思い









その場にとどまることにした。









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