運命束縛〜逃げられない神隠し〜

・ ページ20

・









時間が進むのって…………


こんなに早かったっけ………？









・









現在午後7時55分………



あと5分で…………

謎の電話相手の言う“肝試し”が始まってしまう。









あれから、皆でラウールくんを探し回ったけど………



ラウールくんどころか、

人っ子一人いなくて……………









本当に外とこの森は縁を切られてしまったんじゃないかと不安になっていた。









先生達もいないし…………。









・









もう、今この状況だけでも

吐きそうなくらい緊張してるし、



怖い。









・






外はどこが空で、どこが道なのかも分からないくらい真っ暗。




女子より、男子の方が多いのが

ほんの少しだけ、安心感があっていい。








…………いざって時に盾になりそうだし(笑)









・









美香「本当に肝試しなんてやるのかな………」


向井「もしやるって言われても、そんな怖いやつやないやろ。

ただ暗い道を歩く……………みたいな？」




『怖いじゃないですか!?』









そんなことを話していると…………








“プルルル……”







ジェシー先輩のスマホが鳴った。









時刻は……………午後8時ぴったり。









・









？？？「ふふっ………♪皆さん、

いよいよ、この時間がやってきましたね〜！


肝試しのコースはランプが置いてあるので、それに沿って歩いてもらえれば結構です。








初めのグループは………1年生の3人。

浮所さん、金指さん、那須さんチームです！






ちゃんとゴールまで、グループ全員でたどり着ければご褒美をあげますので、頑張ってください！！


それでは、


わくわく


ドキドキの






恐怖の肝試しに


いってらっしゃ〜い！」









・









・

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す