運命束縛〜逃げられない神隠し〜

警察 ページ16

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『…………。』









全身の力が抜けたように

その場に座り込んでしまった私。









廉は私が落ち着いてからも

ずっと横に座っていてくれてる。









それだけでも、落ち着く。









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松村先輩の………遺体の周りには

いつの間にか、今いる部員全員が集まっていて…………









皆、言葉も出ない………

という感じだった。









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松村先輩は明らかに自ら命を絶ったわけではない。


自分で黒い布に入れたとしても

外側から、紐を巻き付けて首を吊るなんて

出来る訳がない。









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誰かが、松村先輩を殺した………

なんてことも考えられない。









先輩は、部長としていつも皆をまとめていてくれたし………

トラブルも松村先輩が部長になってから起こってないし…………









殺されてしまう理由………動機が

見つからない……………。









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やっぱり…………神様が………









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京本「……………っ………み……皆、

とりあえず…………ここから離れよう……？」



美香「でも……！北斗は…………


ここに………このままの状態で放置しちゃ…………可哀想だよ。」









どうすることが、正解なのか

よくわからない。









頭が回らないよ…………。









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向井「あ……！警察に通報せなあかんやろ…………？


それとも………救急車……？」









向井先輩の言葉にハッとする。



なんで、こんな当たり前のこと忘れてたんだろ…………。









浮所「…………警察だと…思います。



多分…………遅いと………」




目黒「俺、電話するよ。」









そう言って、目黒先輩は廊下の突き当たりで

警察に電話をかけてくれた。









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すると、しばらくして

廊下の突き当たりから









目黒「電話繋がらないんだけど！」









なんて言う恐ろしい言葉が

聞こえてきた。





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