・ ページ46
・
少年……龍我は私の目の前に来て
ニコッと笑う。
龍我「大丈夫。Aが今後俺に逆らわなければ悪いようにはしないから。
だから、一緒に暮らして行こう…ね?」
視界がぼんやり滲んできて………
私はそのまま、うなずいてしまった。
だって、もう神様には逆らえないよ。
勝てっこないもん。
逆らわなければ悪いようにはしない
この言葉が唯一の私の明るい未来なんだよ……。
龍我「A達が合宿に来てから、色々イタズラしちゃったことは本当に悪かったと思ってる。
お願いだから、許して?」
『……………う……うん。』
私には、うなずくことしか
出来ない。
これからもきっと、
こうやって生きていくんだ。
龍我「現実の世界なんかより
神の国の方が幸せだし、楽しいよ。
人間ほど、恐ろしいものはこの世にはないからね。」
龍我の言葉に納得してしまう私。
確かにそうだ。
松村先輩と京本先輩のことだって……
考えたくないくらい恐ろしいことなんだから。
・
龍我「…………一つ言っておきたいことがあるんだけど。」
『………なに…?』
龍我「僕が神隠しの相手をAにしたのにはもう一つ理由があるんだ。」
『…………?』
龍我「……………もう一つの理由は…
松村北斗から、Aを守るため。」
・
龍我は真剣な眼差しを向けて言ってきた。
なんだか、分からないけど………
その瞬間、少しだけ
背筋が凍りついたのを感じた。
・
・
824人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スマイル(プロフ) - LOVEさん» ありがとうございます!感動してもらえてよかったです! (2021年8月29日 19時) (レス) id: 5c84b49db6 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 何かホラーなのに感動した! 北斗が……うん、廉くんが切ない… 面白かったです! (2021年1月5日 16時) (レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - ke_mero16さん» ありがとうございます!!前作も読んでくださってたんですね!?嬉しいです!!最後の廉くんで感動していただけてよかったです。そこが狙いでしたので(笑)次作も出来次第よろしくお願いします! (2020年6月21日 22時) (レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - さきさん» ありがとうございます!!毎日の楽しみになれていたようで…!嬉しいです♪次作もでき次第読んでくれたら嬉しいです!! (2020年6月21日 22時) (レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
スマイル(プロフ) - みあさん» はい!楽しみにしていてください! (2020年6月21日 22時) (レス) id: fa4e9d81aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スマイル | 作成日時:2020年5月27日 18時