運命束縛〜逃げられない神隠し〜

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一つ目のランプを通過してすぐ、





少し先の道に何かが落ちているのが見えた。









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あんまり見えなくて……………


それが何なのかはよく分からない。









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廉「なんやろ…………」


海人「…………お化けじゃないよね…？」



『お化けとか言わないで！！』





紫耀「お化けじゃないでしょ…。


俺は手に見えるけど…………」









当たり前かのように

恐ろしいことを口にする紫耀に

返す言葉も見つからなかった。









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その何だか分からないものに

少しずつ…………少しずつ…………









近づいていたその時、









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“グニャ………”





私は自分が踏んだのが地面ではなく、

“何か違うものだ”

と、恐ろしいことに認識してしまった。









『……………っ』



変な感覚を味わった自分の足を

恐る恐る退かしてみると…………









そこには……………









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『…………っいやぁ”！！！！！』









海人「A!?」


廉「………………うそやろ…」









肌色の……………少し細い………








人の“手”だけがあった。









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気持ち悪い。


気味が悪い。








ニセモノ？マネキンの手？



とか……………考えるけど……









紫耀「……………血……


血が出てる……………」









マネキンから、血なんて出るわけない。









『……………っ……もう……


もうやだぁ……………』









急に足がガクガク震え出して

涙も止まらなくなって…………









その場で腰を抜かしてしまった。









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