～私の知らない過去～【FFI編】第９幕 (ページ46)

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―病院―

円堂「響木監督!!!!」

円堂が勢い良く、病室のドアを開けた。

響木「お前達か。」

そこには、響木監督が何もなかったかのようにベットに座っていた。

看護婦「もう大丈夫ですよ。

　まさに奇跡……スゴい精神力の持ち主でしたよ！」

A「監督～……!!!!」

響木「お前達が頑張っているのに、オレがくたばるわけにはいかないだろ。」

飛鷹「…………」

飛鷹は病室の外で、ひそかに微笑んでいた…。

響木「っ………あなたは……」

響木監督が、赤キャップのオジサンを見上げた。

響木「大介……さん……？」

大介さんは、ゆっくり頷いた。

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それからみんな、疲れたのか病院の待合室で寝始めた。

でも、私と円堂は病室に残った。

響木「そうですか……ガルシルドが……」

大介「そこのお嬢さんと関わりがあると聞いて驚いたが、
　奴も何だかんだで改心してくれた。

　まったく鬼瓦は、毎回毎回来るのが遅いんじゃよｗ」
　

響木「よくお前は、ガルシルドの悪事を許すことが出来たな。」

響木監督が、私の方を見ながら言った。

A「別に許したわけではないけど、
　分かり合いたい………そう思ったから………」

大介「………許す強さがあるんだな……お前さんには…」

A「えっ…!!?」

円堂「許す強さ……」

大介「お前さんの心は広い。

　だからこそ、他人の過ちを許すことが出来たんだ。」

その言葉は、私の胸に響いてきた。

その時、開いていた窓から柔らかい風が入り込んできた。

響木「これで、全てが終わったんですね……」

大介「あぁ……」

響木「40年ですか………」

自然と私も笑顔になる…。

すごく……温かい気持ちに包まれる……。

夕日の優しいオレンジ色の光が、この病室にも差し込んできた。

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A「……っ!!!!」

私は突然ある事に気付き、病室を走って出て行った。

円堂「A……!!?」

大介「？」

急いで病院の階段を降りて、外に出た。

A「確か……この辺に………」

２階の病室から、確かに見えたんだ………。

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フィディオの姿が………

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