～私の知らない過去～【FFI編】第９幕 (ページ45)

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ガルシルド「………A………」

フィディオ「でも、ガルシルドはキミの両親を殺したんだぞ…？
　こんな簡単に許していいのか!?」

A「違うよ、フィディオ。」

フィディオ「えっ……」

A「さっきも言っただろ？
　父さん達を殺したのは許さないって……。

　でも、みんなに出会えて本当に良かったって思えるから……

　サッカーが、私の過去と未来を繋げてくれたから……!!!」

フィディオ「っ…!!」

・

ガルシルド「…………A……………

　すまなかった……………!!!」

ガルシルドは地面に手を付け、俯いたまま何度も謝った。

A「今度また、サッカーやろうよ!!!

　昔みたいにさ…」

ガルシルド「………ありがとう………」

鬼瓦「さぁ、行くぞ。

　お前達も一緒に連行する。」

鬼瓦さん達は、ヘンクタッカー達に手錠をつけた。

A「ガルシルドーー!!!!

　絶対、また会おうなーー!!!!!」

ガルシルドは振り向かなかった。

けれど、答えるように頷いてくれた。

そして、ガルシルド達は連行されていった。

土方「結局、ヘンク達も利用されてたって事か……」

春奈「考えてみれば、可哀想な人達ですね…」

ロココが円堂に歩み寄った。

ロココ「ありがとう、守。
　大介のサッカーを守ってくれて。

　それに、キミ達の強さには正直ビックリしたよ…!!

　あの強化人間に勝ったんだから…!!」

鬼道「いや…。
　それは大介さん達のアドバイスがあったからだ。」

ロココ「キミ達の実力さ！

　指示通りのプレーが出来る、キミ達のね…!!」

A「ロココ…!!」

ロココ「でも、決勝戦では負けないから！

　キミ達に勝って、世界の頂上に立つのは僕達だ!!!」

円堂「オレ達だって、負けないぜ!!!」

円堂とロココは拳を合わせて笑い合った。

A「あれ？フィディオ？」

さっきまで隣に居たフィディオが、いつの間にか居なくなっていた。

ﾌﾞｰ……ﾌﾞｰ……

その時、秋ちゃんの電話が鳴った。

秋「病院からだわ！」

秋ちゃんが電話に出た。

・

秋「響木監督の意識が戻ったそうよ……!!!!」

全員「っ!!!!!!!」

私達の表情が、一気に和らいだ。

A「響木監督…!!!」