～私の知らない過去～【FFI編】第９幕 (ページ30)

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吹雪「それはどういう意味だ…？」

ガルシルド「南野Aにサッカーを教えたのは、この私だ。

　今Aがここに居られるのは、私のおかげ……。
　そうではないかね？」

風丸「何言ってるんだ!!!!」

吹雪「Aちゃんの記憶を奪っておいて、よく言うよ!!!!」

ガルシルド「では私が居なかったら、Aは今ここに存在するか？」

A「っ………」

言い返せない……。

こっちには言い返す理由が無い……。

ガルシルド「まぁいい。

　円堂大介………南野A………

　貴様らは私が、この場で葬り去ってやる……」

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円堂「その勝負、受けて立つ!!!!」

全員「っっ!!!!!!」

円堂「これは、じいちゃんとA、ガルシルドだけの問題じゃない…!!!

　サッカーと、大事な仲間を守る戦いなんだ!!!!!!」

A「っ!!!!」

円堂「オレ、許せないんだ……!!!

　仲間を傷付けられて、サッカーまで悪い事に使われて…」

大介「守……」

豪炎寺「円堂の言う通りです。な？みんな。」

土方「あぁ！」

綱海「A、安心しろ!!! コイツに倍返ししてやろうぜ!!!!」

綱海の言葉に、全員が頷く。

A「みんな……」

ロココ「だったら、僕にも戦わせてよ!!!!」

大介「戦えるのか？その肩で……」

ロココ「っ!!!!」

夏未「もしかして……さっきの騒動で痛めたの……？」

ロココ「……これくらい…!!!」

円堂「ここは、オレ達に任せてくれないか？

　絶対に守ってみせるから……!!!!」

円堂が真っ直ぐロココを見つめる。

ロココ「………分かった………」

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・

円堂「A、何で言ってくれなかったんだ？」

試合が始まる前のベンチで、円堂が尋ねた。

円堂「お前の過去の事や、ガルシルドの事……」

A「……だって……」

私は震えた声で続けた。

A「……怖かったんだ……!!!

　RHプログラムがまた作動したら、再び副作用で記憶が消えてしまう…。

　そうなりたくなければ、イナズマジャパンを辞めろって脅されて…

　でも、プログラムが埋め込まれてるなんて言ったら……

　みんなが………離れていきそうで…………!!!」

全員「………………」

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円堂「バカ野郎。」