～私の知らない過去～【FFI編】第９幕 (ページ29)

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大介「この子達は関係ない。
　潰すならわしだけで十分なはずだ。」

ガルシルド「そうはいかぬ。

　私が叩き潰すのは、貴様だけではない。」

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ガルシルド「私は南野Aを、この手で潰す。」

A「っ!!!!!」

全員「えっ……!!!!?」

ロココ「大介と南野Aを………？」

円堂「どうしてなんだ!!!?」

綱海「何でAまで潰されなきゃならねぇんだ!!!!?」

ガルシルド「……その様子では、何も知らないようだな。」

秋「どういう事……？」

冬花「Aさん……」

A「………」

みんなは私に視線を注ぐが、私は何も言えずに俯く。

そんな状態の私を見て、ガルシルドはニヤリと笑った。

ガルシルド「Aの体に、RHプログラムが埋め込まれているのだよ。」

全員「っ!!!!!!!?」

ガルシルド「Aが５歳の頃、私は実験台にAを使った。
　旧式のプログラムだが、威力は今と同じくらい強力な物をな……。

　そのプログラムの副作用で、

　Aは記憶障害を煩い、過去が自動的に脳の奥へ閉ざされた。」

風丸「記憶障害って……」

冬花「それでAさんは、私の事を覚えてなかったのね…」

虎丸「それじゃあ今までのAさんのプレーは、プログラムで…」

ガルシルド「いいや。
　プログラムの力が保ったのは、約１年程。

　まぁ、後遺症として記憶障害だけは２、３年続いたがな。」

円堂「……ガルシルド………!!!!!」

円堂はギュッと拳を握り、ガルシルドを睨みつけた。

円堂「お前のせいで……Aの人生は狂わされた……!!!!!

　お前のせいで、大切な過去を見失っていたんだぞ!!!!!

　悪く思わないのかよ!!!!!!!!」

吹雪「キャプテン…!!」

A「円堂……」

円堂がこんなに怒ったの、初めて見た。

豪炎寺「お前がプログラムを使った事で、
　Aは過去の呪縛に苦しんだ時もあったんだぞ!!!!」

鬼道「涼野と双子だという記録をハッキングしたのもお前だろ!!!!」

円堂に続いて、豪炎寺と鬼道もすごい見幕だ…。

ガルシルド「確かにハッキングしたのは私だ。

　だが、感謝してほしいものだ。

　私が居なかったら、今の南野Aはここには存在しないのだから。」