～私の知らない過去～【FFI編】第９幕 (ページ26)

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―その頃、コトアールエリア―

「「「うわぁっ!!!!」」」

コトアールエリアは逃げ惑う人達で混乱していた。

だが、それにも構わず破壊は止まらない。

ロココ「みんな早く!!! 僕達の宿舎に非難するんだ!!!!」

ユーム「ロココー!!! この子が……」

ロココ「えっ!!? 弟が居ない!!?」

男の子「途中までは一緒だったのに……」

ロココ「弟の名前は？」

男の子「カボレ……」

ロココ「分かった。もう心配いらない。

　カボレは必ず、僕が連れてくる！」

男の子「ロココ…!!」

ロココ「ユーム、この子を頼んだ！」

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A「………ここが、コトアールエリア……？」

私達は着いたのだが、その光景に言葉を失った。

染岡「何だよこれ……!!」

秋「むちゃくちゃだわ……」

綱海「ひっでぇ事しやがるな……」

建物は穴だらけで崩壊し、辺りは砂埃が酷い。

リュー「オレ達の町が………」

円堂「みんな！壊してる奴らを止めるんだ!!!!」

私達は分かれて町の探索を開始した。

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A「ハァ……ハァ……!!!

　どこに居やがる……!!!!」

私は町を壊してる奴らを探すが、人影すら見えない。

「うう……う………」

その時、子供の泣き声らしきものが聞こえてきた。

そこは、まだ壊されていない家だった。

A「誰か居るのかー!!?」

その家を覗いてみると……

「う……うぅ…お兄、ちゃん………」

小さい男の子が、机の下で震えながら泣いていた。

A「っ!!!! 大丈夫!!?」

私は男の子の近くに駆け寄るが、男の子はこちらに反応しない。

A「…安心して。私はキミの敵じゃない。

　この町の人達を助けに来たんだ……」

男の子「……ほんと……？」

男の子は泣きながらこっちを振り向く。

A「うん！ほんと！
　私はイナズマジャパンの南野A。キミの名前は？」

男の子「カボレ……」

A「カボレか……。よし！

　もう大丈夫。

　きっと無事に、みんなの所へ連れて行くから！」

カボレ「うん…!!」

私は男の子をおぶって、再び町を走り出した。