～私の知らない過去～【FFI編】第９幕 (ページ24)

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鬼瓦「…Aと風介が双子なんて、今でも信じられねぇな…」

夏未「そうですね。
　Aさん達は、容姿も性格も真反対ですもの。」

A「に、二卵性ってヤツ……？」

夏未(苦しい言い訳ね……)←

鬼瓦「だが、育った環境も影響してるはずだ。

　風介は孤児園、Aは刑事であるオレの家。

　小さい子は、特に周りの環境に影響されやすいからな……」

A「そ、そうそう！環境のせいだ!!!」←

夏未「相変わらずね……」←

鬼瓦「そんじゃ、そろそろ行くか。」

鬼瓦さんはコーヒーの紙コップをクシャッと潰し、ゴミ箱に入れる。

A「えっ!!? もう行っちゃうんですか!!?」

鬼瓦「おぉ。ガルシルドの事もあるしな。」

オジサン「……分かった。」

A「気をつけて……」

鬼瓦「A達の方こそ気をつけろよ？

　決勝戦、楽しみにしてるぜ。」

A「はいっ!!!」

鬼瓦さんは屋上を出て行った。

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A「あっ！イナズマキャラバンだ!!!!」

夏未「え？」

屋上から、病院の駐車場にキャラバンが止まったのを見た。

A「そういえば、もうこんな時間か。
　円堂達みんなで、響木監督のお見舞いに来たんだと思う。

　私、迎えに行ってくる!!!」

夏未「ちょっと……Aさん!!」

私は屋上を出て、駐車場へ向かった。

オジサン「流石は涼野の娘だ。」

夏未「……ほんとに、お転婆な子です……」

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円堂「響木監督の病室はどこかな？」

A「おっせぇぞ、みんな!!!」

円堂「うわっ!!! A!!!」

何だよ、『うわっ』て……←

A「それより、こんな所に突っ立ってないで、入りなよ？」

春奈「響木監督の病室を探してたんです。
　A先輩、ご存知ですか？」

A「あぁ！付いて来なよ。」

みんなを響木監督の病室へ案内しようとした時……

ｳｨｨﾝ…………

春奈「な、夏未さん!!!!?」

A「っ……!!」

病院の入り口が開き、夏未ちゃんとオジサンが出て来た。

A(……タイミング悪っ……!!!)

秋「どうしてここに？」

夏未「まだ話してなかったのね、円堂君。Aさん。」

円堂「あ、あぁ……」

A「…………」

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