～私の知らない過去～【FFI編】第９幕 (ページ13)

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ガルシルド「RHプログラムはキミが５歳の頃に完成していた。
　だが、その力を試す道具が無かった。

　だから、私は記念すべき最初の実験台として、

　南野……いいや。

　涼野A………キミを使った。」

A「は……？使ったって……？」

私の質問はお構いなしに、ガルシルドは話しを進めていく。

ガルシルド「Aが鬼瓦家に引き取られて間もなく、
　私は５歳の頃のAに会いに行ったんだ。

　そこで、Aが涼野夫妻の実の娘だと知った。

　そして、私はRHプログラムの実験台にAを選んだ。」

A「実験台って言われても、私はそんな記憶は無いぞ…？」

ヘンク「無くて当然ですよ。」

A「えっ？」

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ガルシルド「私は５歳の頃のキミの体に、RHプログラムを埋め込んだ。」

聞き間違いでほしかった。

でも、それは紛れもない“現実”……。

A「埋め込んだって……………私の体に…………!!!?」

ガルシルド「キミに１からサッカーを教えてやったのは私だ。

　RHプログラムの実験台としてな………。

　このイナズママークのボールは、その時使った物だ。」

A「っ!!!!!!!

　ガルシルドが………私にサッカーを………!!!!?」

震えた声で尋ねる。

ガルシルド「そうだ。私がキミにサッカーの存在、やり方を伝えた。
　キミは想像以上に上達も早く、実験台として適任だった。

　そして私は、キミの体にプログラムを埋めた。

　では、どうしてその時の記憶が無いのか……」

A「…………」

ガルシルド「RHプログラムの副作用だ。」

A「副作用……!!!?」

ガルシルド「当時のRHプログラムは、
　使用した事でその副作用から記憶障害を煩うという結果が出た。

　Aのおかげでな………」

A「えっ………!!?」

ガルシルド「RHプログラムを埋め込まれたAが、記憶障害を煩った。
　その事で、プログラムの改良ははかどったよ。

　感謝しなくてはな。」

A「ちょっと待てよ………!!
　記憶障害って事は………………

　私が今まで、フィディオや冬花ちゃんの事を覚えていなかったのは……

　その副作用のせいで………？」

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