～私の知らない過去～【FFI編】第６幕 (ページ6)

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A「木暮……寝ちゃったな…」

ヒロト「あぁ……」

木暮はあれからしばらくして眠りについた。

さんざんハシャいだから、疲れたんだろう……。

A「明日はこの森から出られるといいな…」

ヒロト「大丈夫！きっと出られるよ！
　それに、もし危険な事とかがあっても、オレがAちゃんを守るよ……」

ヒロトが優しい笑顔でそんな事言うから、顔が火照ってしまう。

A「あのなぁ、そういう事平気で言うなよ……
　は……恥ずかしいだろ…//」

ヒロト「オレは本気なんだけどな……//」

私はふと、自分が座ってる切り株に目をやった。

そこには………

A「うわあああ!!!! ナメクジーー!!!!!!」

そう、ヌメヌメのアイツが居座っていたのだ……！

A「た、助けてぇ!!!!」

ヒロト「Aちゃん……!!?//」

私はパニックになり、ヒロトに抱きついてしまった……。

木暮「んん……」

ヒロト「Aちゃん、静かにしないと木暮君が起きちゃうよ…？」

A「あっ……そうだった……」

ヒロト「それにほら、ナメクジさんも居なくなっちゃったよ？」

ナメクジは切り株から離れていった。

A「助かったぁ……」

急に力が抜けた私は、膝から静かに崩れる。

ヒロト「Aちゃん！」

しかし、それをヒロトが抱きかかえるように支えてくれた。

A「あっ……///」

ヒロト「………////」

体が密着していて……私達は同時に顔を赤くする……。

A「あ、ありがと……ヒロト……//」

ヒロト「ん？オレは何もしてないよ？
　Aちゃんも、女の子らしい所あるんだね。」

A「うぅ～……何も言い返せねえ……///」

ヒロト「こんなに可愛いAちゃんを、吹雪君に取られたくないなぁ……」

A「えっ……ちょっ!!!///」

ヒロトは私を更に自分の方へ抱き寄せた……

ヒロト「吹雪君に見せてる笑顔……オレにも見せてよ……///」

A「っ……//」

ヒロト「このまま……オレと寝よう？

　少しでもいいから、Aちゃんの……近くに居たいんだ……///」

A「……あぁ……//」

断る理由が見つからない私は、その夜、ヒロトの腕の中で寝た。