～私の知らない過去～【FFI編】第６幕 (ページ46)

今日:8 hit、昨日:13 hit、合計:130,628 hit

～２７４～ページ46

・

フィディオ「……影山東吾のプレーをすれば、
　あの頃の気持ちを取り戻してくれるかもしれない。
　オレはそう考えたんです…」

ミスターＫ「お前に教えられるとはな………。

　だが、お前のおかげで……父の領域に少しでも立てた気がする……」

どうやら、影山の父である影山東吾のプレーを再現することで、

影山は本来の気持ちを取り戻したようだ……。

A「ありがとうフィディオ…」

フィディオ「えっ!?」

A「フィディオのおかげで……影山の心の闇は払われた……。
　ほんと、フィディオに感謝だよ！」

フィディオ「えと…キャプテンが影山東吾の事を教えてくれたからだよ…///」

アンジェロ「フィディオ照れてるし～!!」

フィディオ「なっ!!! アンジェロー!!!!////」

A「影山……ルシェの事なんだけど…」

私が影山に話しかけようとした瞬間

スタジアムに、パトカーのサイレン音が鳴り響く……。

A「まさか………自首したのか…!!!?」

鬼道「っ!!!」

間違いない。

警察がここに来る理由は１つだけだ…。

ミスターＫ「私にとって、これが最後の試合だ。」

影山のその言葉を聞いた鬼道は、ゴーグルを取り外した。

ミスターＫ「久しぶりだな。お前の素顔を見るのは…」

鬼道「これは、あなたがくれた物でしたね……」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

―帝国学園―

影山『それは見るべきものを、より深く見るためにある』

鬼道『深く見るからこそ、ボールを回転の読み、落下地点も予測出来る…』

影山『気付いたようだな…』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ミスターＫ「お前には、もうそれも必要ないか。」

鬼道は首を横に振り、再びゴーグルを付けると

鬼道「これはこれからも使わせてもらいます。
　オレのトレードマークですから。」

そう言って、柔らかく微笑んだ。

ミスターＫ「ふっ……そうか…」

警官「影山零冶。傷害罪及び、国外逃亡の容疑で逮捕する。」

A「っ!!!」

影山は黙って警察の指示に従い、ゆっくり歩き始める。

A「ま……待って!!!!」

円堂「A…？」

A「影山……ルシェの事………本当にありがとう!!!!!
　ルシェの目が見えるようになったの、アンタのおかげだ!!!!」

ミスターＫ「…それより先に、言うべき事があるんじゃないか？」

A「えっ…？」