～私の知らない過去～【FFI編】第６幕 (ページ38)

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後半開始間近、それぞれの選手がグラウンドに入る。

ナカタ「A…」

A「ヒデさん！」

振り向くと、右腕にキャプテンマークを付けたヒデさんが立っていた。

A「ヒデさんとフィディオ、キャプテン交代したんですか？」

ヒデ「あぁ。そういうキミこそ」

A「ヒデさん、私達は絶対に負けませんよ!!!
　熱血ゴールキーパーに天才ゲームメイカーも居るんですから!!!」

ヒデ「楽しみにしてるよ。
　キミがキャプテンとして、どう動くのかもね…」

ヒデさんは不敵に笑うと、自分のポジションについた。

ﾋﾟｨｰ!!

オルフェウスのキックオフで後半開始。

さっそくヒデさんにボールが渡る。

そして、オルフェウスは次々にダイレクトでパスを繋ぎ始めた！

鬼道「パスするコースを一瞬で見極めているだと…!!?」

A「ヒデさんが入っただけで、こんなに変わるのかよ…」

ヒデ(オレに頼りすぎていたオルフェウスが成長するために、
　オレはチームを離れた。

　だが、結果は想像以上だ……!!!)

フィディオとヒデさんが、ワンツーでDF陣を抜き去っていく！

そして、ゴール前でフィディオに渡った…!!

フィディオ「オーディンソード!!!!!!」

円堂「イジゲン・ザ・ハンド!!!!!!!

　ーーーーなっ!!!!!」

イジゲン・ザ・ハンドが破られ、シュートはゴールに吸い込まれていく……

A「ハアッ!!!!!」

しかし、私はゴールまで下がって、シュートを弾いた！

その弾いたボールを円堂がキャッチし、得点を防いだ！

実況者『南野がゴールまで下がり、シュートをギリギリで防いだ!!!
　オルフェウス、追加点ならずーー!!!!!』

A「ﾊｱ……ﾊｱ……ギリギリセーフ……」

円堂「助かったぜ、A!!!」

A「おう!!!」

響木(……流石、影山だな……
　この短期間で、チームをここまで作り上げるとは……。

　だが、雷門イレブンの魂は、イナズマジャパンにも受け継がれている…

　円堂・豪炎寺・A・壁山・染岡・風丸・鬼道……

　コイツらは、そう簡単に折れる選手じゃない……!!!)