～私の知らない過去～【FFI編】第６幕 (ページ37)

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ルシェは観客席に戻っていった。

私達もイナズマジャパンのベンチに戻ってミーティングを始める。

でも、久遠監督から出された指示は、私達の予想を遥かに覆した。

久遠「これから後半の指示を出す」

・

・

久遠「円堂。

　キャプテン交代だ」

円堂「え………」

全員「ええぇぇぇぇ!!!!!!?」

監督からの指示。

それは、『キャプテン交代』という意図の掴めないもの……。

円堂「か、監督！オレ、どこか悪かったですか!!?」

流石にこれには本人も納得いかないようだ。

久遠「これは響木さんとも話し合った結果だ」

それを言われると、円堂も何も言い返せなかった…。

風丸「待ってください!!!
　円堂がキャプテンを降ろされるなら、代わりは誰が……!!?」

久遠「円堂に代わり、キャプテンをやるのは………

　南野A」

A「わ……私!!!?」

キャプテンを任される意味が分からない……。

絶対円堂の方が適任なのに…!!

A「何で私なんですか!!?
　この大事な場面で……」

久遠「お前は、この試合のキーマンだ。
　後半オルフェウスは、中田を投入してくる。
　そうなると、オルフェウスは更にチームとして磨きがかかる……。

　だが、お前なら………

　中田英寿に憧れていたお前だからこそ、後半はキャプテンを任せたい」

A「い……いきなりキャプテンとか言われても…」

円堂「A」

円堂は私の手をとり、キャプテンマークを手渡した。

A「円堂……」

円堂「キャプテンは任せたぜ!!!

　Aなら出来るって、オレは信じてる!!!!」

円堂は真っ直ぐな瞳で、その言葉をぶつけた。

鬼道「オレ達も全力でサポートする…!!」

虎丸「リラックスですよ、Aさん!!!」

吹雪「１人で背負うことないよ！」

豪炎寺「いつもの強気、見せてみろ……!!」

春奈「A先輩、ファイトです!!!」

秋「頑張って、Aちゃん!!!」

みんなが……励ましてくれる……

みんなと一緒なら…………イナズマジャパンと一緒なら…………

A「……うん……!!

　ありがとう、みんな!!!!!」

＿＿絶対、勝てるよな＿＿

A「よーし………勝ちにいくぞ!!!!」

全員「おぉーーーー!!!!!!」

私は右腕に付けたキャプテンマークを強く握った。

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