～私の知らない過去～【FFI編】第６幕 (ページ20)

今日:4 hit、昨日:13 hit、合計:130,624 hit

～２４８～ページ20

・

・

A「フィディオー!!」

フィディオ「A!!!」

辺りはもう真っ暗……でも、月の光で海が綺麗に照らし出されていた。

フィディオ「来てくれてありがとう…//」

A「うん！で、話しって何だ？」

フィディオ「え、えっとね………」

フィディオは急に黙り込む。

俯きながら、私と目線を合わせようとしない。

A「……フィディオ？」

フィディオ「………///」

な、何で無反応!?

こういう空気、すっごく苦手だ……

A「あ、明日の試合、頑張ろうな!!!」

フィディオ「あぁ……」

A「…………」

フィディオ「…………」

会話が続かない……！

次の話題を出そうと、必死に頭を悩ませる。

フィディオ「A……」

A「っ!! な、何!!?」

フィディオ「えっと……あの……その……」

フィディオは、何か言いたいが言い出せない感じだ。

やがてフィディオは、拳をギュッと握り締め……

フィディオ「もし……もしもだよ……？

　このFFI、オレ達オルフェウスが優勝したら……

　オレと……
　

　オレと…………//」

A「？」

・

フィディオ「ーー……ごめん、やっぱ何でもないよ！」

A「……え？」

フィディオ「えっと……あ、試合楽しみにしてる!!
　お互いにベストを尽くそう!! それじゃ!!!」

A「あっ！フィディオ!?」

フィディオは逃げるように走り去ってしまった……。

A「……フィディオ……？」

・

・

佐久間「おーいA!!」

A「鬼道！不動！佐久間！」

宿舎に戻ると、夜遅くにも関わらず鬼道達が練習していた。

佐久間「皇帝ペンギンを更に強化させるために練習してたんだ！」

A「じゃあ、私も練習に混ぜてくれよ！
　新しいシュートを編み出すんだ!!」

佐久間「あぁ。 Aなら大歓迎さ！」

そうだよな……明日はフィディオ達と戦うんだ！

成長した姿、見せてやるんだ！

打倒オルフェウス!!

A「よーし、練習だぁ!!!」

・

・

・

フィディオ「……オレ……何しに行ったんだろ……

　こんなんだから……Aに想いも伝えられないんだ……」