～私の知らない過去～【FFI編】第６幕 (ページ12)

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A「円堂ー！」

冬花「守くん、練習お疲れ様！」

円堂「A！冬っぺ！」

私と冬花ちゃんは、円堂が居る海岸へやってきた。

そこでは、円堂がタイヤ特訓をしていた。

円堂「Aも特訓か？」

A「新しいシュート技を作ろうと思って！」

円堂「新しいシュート技!?」

A「ブレイブショットじゃ、あまり世界には通用しない。
　だから、新しい必殺シュートを作るんだ！」

円堂「頑張れよ！新しいシュート、楽しみにしてるぜ!!」

冬花「今日の試合、本当に凄かった！
　練習試合なのに、みんな全力で戦ってたね！」

円堂「サッカーやってる奴らは、みんな同じさ!!
　ボールを前にすると、もう気持ちが抑えきれなくてさ！」

冬花「それに、最後の握手…
　さっきまで敵同士だったのに、すごく不思議…」

円堂「試合の間はさ、本気で勝ちたいって思ってるんだけど……
　終了のホイッスルを聴くと、

　『いい試合をしてくれてありがとう』って気分になるんだ…!!」

A「試合が終われば、みんな友達だもんな！」

冬花「同じボールを蹴るから、どんどん相手とも心が通うんだね…」

円堂・A「うん!!!」

冬花「守くん……Aさん……。

　サッカーっていいね！」

円堂「あぁ！」

A「さっすが冬花ちゃん！良いこと言う!!」

私は冬花ちゃんの手をとって、ニカッと笑った。

冬花「っ……!!!!

　あ……あれ…………??」

A「…？冬花ちゃん!!?」

円堂「冬っぺ!!!」

冬花ちゃんは円堂の腕の中に倒れ込んだ……!!

円堂「冬っぺ!!! どうしたんだよ!!!?」

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『あたしは＿＿＿＿＿!!』

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冬花「A………ちゃん………」

A「えっ!!?」

冬花ちゃんは震えながら私の名前を呼ぶ。

円堂「まさか……記憶が……」

A「『Aちゃん』って………」

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『冬花……小野冬花……』

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A「っ!!!! もしかして…冬花ちゃんは……」

冬花「そうだ……私……Aさんと友達だった……。

　でも、引っ越した後に守くんと出会って………

　それからまた引っ越して……守くんとも会えなくなって……

　それから……それから……

　いやぁぁあ!!!!!!!!」

円堂「冬っぺ!!!!!」

A「冬花ちゃん!!!!!」