～私の知らない過去～【ＦＦ編】第４幕 (ページ8)

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私は円堂の手を掴んで、キーパーグローブを脱がせた。

全員「「っ!!!!」」

円堂の手は、赤く腫れ上がっていた。

利き手がこんな状態で、ずっとあのシュートを受け続けて……

秋「大変……救急箱お願い！」

春奈「はい！」

風丸「こんなに腫れてる状態で、ゴールを守ってたのか！？」

円堂「心配すんなって！
　左手でも、絶対ゴールは守ってみせるからさ！」

A「円堂……」

円堂は秋ちゃんにテーピングをしてもらい、試合もそのまま出るらしい。

A「よし！全員で円堂をカバーしよう！」

栗松「分かったでヤンス！」

土門「ペナルティーエリアには一歩たりとも踏み込ませるもんか！」

マックス「攻撃は僕達が阻止してやるさ！」

染岡「いつもオレ達のゴールを守ってくれてるんだ。
　今度はオレ達が、円堂を守る番だ!!!」

壁山「キャプテンの所へは、絶対にボールを通さないっス!!」

私と豪炎寺も頷いた。

円堂「みんな……!!」

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―風丸side―

宮坂に言われてから、ずっと答えがまとまらなかった。

どうして自分はサッカーをしているのか。

最初は助っ人のつもりだったのに、いつしかのめり込んでいた。

だから、大切な仲間とも出会えた。

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A『風丸！』

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大切に思える人も出来た。

１つのボールから、オレの気持ちがみんなに伝わる。

オレにも、みんなの気持ちが分かる。

痛みも、喜びも、全部が……。

周りを見渡せば、信頼できる仲間。

個人種目の多い陸上とはまた違う、

一緒に戦う仲間が居るということ。

サッカーをする理由は、そう簡単に言葉では表せない。

でも、答えを探しては悩んで、苦しんで……

たどり着いた答えが“仲間の存在”と“サッカーを追いかけてる自分”

ここに居たいと感じている。

ここに、サッカーを共に追いかける仲間が居る。

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オレは、サッカーが大好きだ。

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