～私の知らない過去～【ＦＦ編】第４幕 (ページ48)

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―Aside―

昨日は円堂の家で、一之瀬の事をたくさん聞いた。

秋ちゃんと円堂の母ちゃんが作ってくれたおにぎり、美味かったなあ。←

鬼道「どうしたA？
　ずいぶんと幸せそうな顔をしているが。」←

A「おにぎりの事思い出してたんだ！」←

今日も円堂達はトライペガサスの練習。

しかし、今日の午後の便で、一之瀬はアメリカに帰ってしまう。

なので今日がラストチャンスになるのたが、

朝から何度もチャレンジし、昨日と同様の結果しか出ない。

土門「もう少しなのに……!!」

一之瀬「まだ時間はある！」

円堂「もう一度だ！」

私の隣で、秋ちゃんも心配そうに見つめる。

秋(私も……みんなの力になりたい……!!)

無情にも時間だけが過ぎていき、一之瀬が空港に向かう一時間前になった。

息切れしている３人を見つめる秋ちゃん。

するとその表情が突然、何かを閃いた顔へ変わった。

壁山「もう無理っスよ……」

みんなが諦めムードになっている中、秋ちゃんが３人の所へ歩み寄る。

A「あ、秋ちゃん？どうしたんだ？」

すると秋ちゃんは振り返ってこう言った。

秋「思い出したの。

　ペガサスが飛び立つには、乙女の祈りが必要だって。」

訳が分からずポカーンとしていると、秋ちゃんは３人にある提案をした。

秋「私が目印になる。
　３人が１点で交差出来るように、ポイントに立つわ！」

全員「「っ!!!!」」

壁山「そんな事したら危ないっスよ！」

栗松「そうでヤンス！」

心配して引き止める私達だが、秋ちゃんは引こうとしない。

秋「大丈夫よ……

　私、みんなを信じてるから！」

円堂「……頼むぞ、木野。」

円堂は少し考えた後、そう答えた。

栗松「キャプテン！もし失敗したら……!!」

円堂「だから成功させるんだ！
　木野はオレ達の成功を信じてくれる！」

一之瀬「っ……!!」

円堂「信じる心には((一之瀬「行動で答える……だね。」

円堂「え？」

一之瀬「初めてトライペガサスを成功させた時も、
　今と同じように、秋がポイントの前に立ってくれた。

　その時、円堂と同じ事を言ったんだ。」

一之瀬が円堂に向き直る。

一之瀬「信じる心には……」

円堂「行動で答える！」

一之瀬と円堂は互いに頷いた。