～私の知らない過去～【ＦＦ編】第４幕 (ページ40)

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―空港・No,side―

たくさんの人々が行き交う中、秋と土門の姿があった。

土門「本当にあの一之瀬なんだよな？」

秋「……電話があって、今日日本に到着するって。」

土門「でも、あいつは……

　あの事故で亡くなったって……
　遠くの街の大病院に運ばれて、そこで……

　あの時、一之瀬の親父さんから連絡が来たじゃないか。」

２人が待っているのは、いつか話した昔の友人。

事故で亡くなったはずの友人であった。

土門「生きてんなら、何で死んだことに？

　何で今まで連絡くれなかったんだ？」

半信半疑の土門は、秋に質問責めする。

対して秋は、落ち着いた表情を浮かべている。

秋「会えば分かるよ。
　早く会いたい……元気な姿を見たい……

　一之瀬君……」

・

・

―雷門グランド―

千羽山を破った雷門は、早速次の対戦に向けて練習をしていた。

噛み合わなかったパス回しも、鬼道に調整してもらいながら改善している。

春奈「……？」

ベンチで練習を見守っていた春奈が、ある人物の存在に気付いた。

見慣れない男の姿。

だが、年はあまり変わらない感じだ。

春奈(入部希望者かな……？)

その人は、染岡や円堂の必殺技を見る度、感嘆の笑みをこぼしている。

すると、円堂の必殺技で弾かれたボールが、その人の前に転がってきた。

円堂「おーい！
　ボール取ってくれないかー！」

円堂がそう声をかけると、その人はドリブルでグランドに入ってきた。

円堂「えっ……!?」

半田と栗松がとめに入るが、いとも簡単に交わされる。

春奈「あの２人をあっと言う間に!!」

―Aside―

A「ここのサイドをさ……ん？」

私が豪炎寺・鬼道と話しをしていると、

何やらグランドがざわついているのに気がついた。

知らない男が、華麗なドリブルで雷門の選手を次々に突破している。

A「だ、誰だあれ!?」

もうその男は、円堂が構えるゴールの前に立っていた。

円堂「よし、来い!!!」

円堂は不審者にも関わらず、シュートを要求した。

その男も、見事な身体能力で体をスピンさせる。

？「スピニングシュート!!!!」

そしてそのままシュートを打った！

円堂「ゴッドハンド!!!!」

？「っ!!」

円堂も持ち技のゴッドハンドを繰り出し、ギリギリでシュートをとめた！