～私の知らない過去～【ＦＦ編】第４幕 (ページ34)

今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:44,896 hit

～１６１～ページ34

作戦は成功した……はずだったのに……

誘き出した５番は既に戻っていて、難なくシュートを必殺技で止められた。

塩谷「危なかったっぺ～」

マックス「あの５番……いつの間に……」

風丸「速い……」

速さが自慢の風丸でさえも驚愕するほどのスピード。

鬼道「ゴールから離した距離は充分だった……
　それにも関わらず、必殺技に加勢できるなんて……」

A「もうこうなったら、ひたすらシュートを打ち込むしか……」

試合が再開しても、状況は変わらない。

A「ブレイブショット!!!!!」

豪炎寺・風丸「炎の風見鶏!!!!!」

何回シュートチャンスがきても……

綾野「無限の壁!!!!!」

壁を貫く事が出来ない……!!

鬼道(どうすれば、あの壁を……!!)

鬼道はフィールドを見渡す。

鬼道「っ……円堂!!!」

円堂「っ!!?」

私はボールをキープしたまま、パスを出せずにいた。

鬼道「南野!!! バックパスだ!!!」

A「えっ!?」

見てみると、円堂がゴールを飛び出していた！

A「よしっ!!!」

相手をフェイントで交わし、円堂と豪炎寺にパスを出した！

円堂・豪炎寺「イナズマ１号!!!!!」

そして、必殺シュートを放った！

綾野「無限の壁!!!!!」

またしても無限の壁が発動され、

シュートはあっさり弾かれて、フィールドのラインを割った。

円堂「っ……!!」

A「あのシュートでも無理なのか……!!」

鬼道「くっ……!!」

半田「やっぱり無理だったんだ……

　いきなりワントップなんて……」

宍戸「このまま負けちゃうのかな……」

宍戸はベンチでうなだれる。

円堂「おい、みんな……どうしたんだよ？
　何ヘコんでんだ？

　まさか、諦めたなんて言うんじゃないだろうな!?

　まだ試合は終わってないんだぞ!!!」

マックス「でも……無限の壁が破れないんじゃ……」

土門「やっぱり必要なんだよ……
　必殺技が……」

鬼道も浮かない表情のまま、下を向いている。

A「このまま落ち込んでても、あの壁は破れないだろ！」

私はみんなに渇を飛ばすが、表情は相も変わらず暗いまま。

・

円堂「必殺技ならある!!!!」

全員「「っ……!!?」」