～私の知らない過去～【ＦＦ編】第４幕 (ページ21)

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秋「どういう意味ですか？
　修練場のせいって……」

響木「個人的な技術や体力が格段に上がったからだ。」

夏未「分かりやすく説明して下さい。」

響木「……身体能力が向上しても、それを感覚として捉えていない。
　しかも、相手の身体能力がどれくらい上がったのか感覚的に分からない。

　だからタイミングが合わせられない。」

秋「そんな……それじゃ、バラバラじゃないですか……」

春奈「能力の向上が、裏目に出るなんて……」

夏未「これから千羽山中と戦わなきゃならないのに……」

風丸「A!!!」

私はパスを受け取り、円堂が構えるゴールへ走る。

A「ブレイブショット!!!!!」

バシュッ！

円堂「いいぞ！よし、もう一発来い！」

春奈「その割には、A先輩だけは好調ですね？」

響木「Aはこの雷門中に来て、まだ日が浅いからな。
　修練場を使い始めたのも最近のはずだ。

　だが、味方からのパスは受けとれても、自分がパスを出すとなると……」

夏未「身体能力が向上したみんなに、合わせられない……」

響木「お前達はいつも通りに振る舞え。
　分かったな？」

秋・夏未・春奈「はい。」

・

ﾋﾟｨｨｰ!!

秋「はい！
　ちょっと休憩よ！」

秋ちゃんが笛を鳴らした。

春奈「スポーツドリンクで水分補給！」

夏未「レモンの蜂蜜漬けもあるわ！」

全員「「おぉーー!!!!」」

全員目を輝かせながら、蜂蜜漬けに手を伸ばす。

円堂「ん～すっぺえ//」

A「でもこれがいい//」

染岡なんてすごい顔してるし。←

秋「夏未さん、いつの間に蜂蜜漬けなんて作ったの？」

夏未「暇だったのよ。」

秋「やっぱり、みんなの事が気になる？」

夏未「負けてうちの評判を落とされると困るだけ……//」

円堂「よし！また練習だ！」

A「壁山、お前食いすぎだぞ((ﾓｸﾞﾓｸﾞ」←

壁山「Aさんだって人の事言えないっス((ﾓｸﾞﾓｸﾞ」←

・

練習が再開したが、私達はある悩みを抱えていた。

A「どんなシュートも貫けない、無限の壁か……」

円堂「正面から気合いでスバーンといこう！←
　オレ達には、炎の風見鶏や、イナズマ一号だってある！」

豪炎寺「決められればな。」

土門「……」

秋「ねえ、土門君。

　“トライペガサス”だったら？」