～私の知らない過去～【ＦＦ編】第４幕 (ページ1)

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―フロンティアスタジアム雷門控え室―

とうとう今日は、ＦＦ全国大会一回戦当日。

私達雷門中の相手は、戦国伊賀島というチームらしい。

そこで今は、試合前の最後のミーティングを行っている。

春奈「戦国伊賀島の監督、伊賀島校長は“忍者の末裔”と言われています。」

A「忍者……？かっけぇ!!!」←

染岡「おいおい……」←

春奈「秘伝の忍術を使って、選手を鍛えているという噂です。」

土門「忍術で鍛えるって……？」

壁山「いったい、どんなサッカーをするんスか？」

春奈「それが……よく分からなくて……」

円堂「いいさ！
　どんなチームだって、サッカーすることに変わりはない！

　今まで通り、真っ正面からぶつかっていこう!!!」

全員「「おぉっ!!!!」」

円堂「炎の風見鶏も、チャンスがあったら決めてくれよ？」

豪炎寺「あぁ。」

風丸も頷いた。

その時、部室のドアが開いた。

秋「みんなー！練習時間よ！」

入ってきたのは秋ちゃんで、フィールドでの練習時間がきた知らせだった。

Pruuu……

するとその瞬間、秋ちゃんの携帯が鳴った。

秋「……夏未さんからのメールだわ。」

円堂「っ！何て書いてる？」

秋ちゃんは送られてきたメールを読み始めた。

【雷門イレブンのみんなへ。

　大事な全国大会の最初の試合なのに、
　マネージャーの役目を果たせなくてごめんなさい。

　でも私は勝利を信じています。

　必ず勝ちなさい。

　これは理事長の言葉と思ってもらって構いません。】

栗松「応援なのか命令してるのか分からないでヤンス……」←

A「あはは……夏未ちゃんらしいな！」

円堂「よぉーし!!! 絶対勝とうぜ!!!!」

円堂の言葉と共に、雷門の志気も高まっていく。

そんな中、１人だけは浮かない表情をしていた。

A「風丸……」

風丸はスパイクの紐を結んで、深く深呼吸していた。

風丸「お前にも色々迷惑かけてすまなかったな。

　もう大丈夫だから。」

A「全然迷惑なんかじゃないって！

　それと、宮坂君の事だけどさ……」

響木「お前達、アップを始めろ。」

風丸「……よしっ……!!」

響木監督の言葉に遮られ、私が最後まで話さないまま風丸は行ってしまった。